江戸時代に流行った演目の歌詞を朗読してみませんか?
お宮が夫の浮気相手の遊女 此糸 (このいと)に別れを迫る場面
三味線で語る浄瑠璃で新内節の真骨頂です♪
#蘭蝶 #此糸部屋の段
録音1936年
此糸は理解を示して別れを決断するのですが...
<歌詞>
https://wadachi-road.com/archives/1884
縁でこそあれ 末かけて
約束かため 身をかため
世帯かためて 落ち着いて
あぁ嬉しやと 思うたは
ほんに一日 あらばこそ
そりゃ誰ゆえじゃ こなさんゆえ
大事の男を そそのかし
夜昼となく 引きつけられ
商売ごとは うわの空
ひいきで 呼んでくださんす
馴染みの お客や茶屋衆も
来るたびごとに また留守かと
愛想つかされ のちのちは
呼んでくれても 内証の
つもりつもって 我が身を売って
渡したその金を
またこなさんに 入り上げて
嬉しかろうか よかろうか
腹が立つやら 悔しいやら
喰いつきたいほど 思うたは
今日まで 日には幾度か
おぉ道理じゃ 道理じゃが
また わたしが身にも
なってみて くだしゃんせいな
蘭蝶どのに 身を立てさせ
小商いでも 始めさせ
楽しみばかりに
恥も世間も かえりみず
身を沈めたる
深川竹の 憂き勤め
注) こなさん = あんた、あなた
#蘭蝶 #此糸 #浄瑠璃 #新内節 #蓄音機 #江戸時代 #レトロ #遊郭 #弾き語り #SPレコード #三味線 #朗読