私はずっと一緒に過ごせると思っていた主人に突然病気が見つかり約2年で旅立ちました。自分が去った後は自分(私)の人生を歩めという主人の遺言への応えかたを涙で模索する毎日でした。一人になり生き甲斐がなくなったと後を追いたいとも何度も思いました。でもとにかく動いてみようとなんとか靴を履きました。仕事を再開、旅行に行ったり、趣味の生け花をしたり、本を読んだり、ヨガをしたり、カウンセラーの講座を受講したり、もちろんだらだらする日もあるけれど、今、生きている事の幸せとありがたさに充実を深く感じています。高齢のご夫婦を見ると私には二人の老後はないのだなと悲しくなりますが、命をかけた闘病期間を思うと、日常への感謝の気持ちとなんとしても二人分の人生を生きようと思っています。