初めての朗読です。もし良かったら朗読しませんか?
みなさんのプリン・ア・ラ・モード🍮味わってみたいです🙌
【今まで朗読いただいた方々😊】
ささ丸さん↓😊
https://stand.fm/episodes/6569758fe2544f4d28de3564
モンブランパークさん↓😊
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ユアンさん↓😊
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詩は以下の--------- 〜 ---------です。
朗読配信の際、お手数ですが、説明文に以下のハッシュタグをつけてください。🙇♀️
#プリン・ア・ラ・モード
#藍希企画
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プリン・ア・ラ・モード
西藍希
テラスから西日が差し込む大学三年の八月
地元のおしゃれなパーラーでメニューを広げて大いに悩む
色とりどりのパフェ、チョコ、バナナ、いちご、もも、オレンジ...
その中でも一際目を引く
『プリン・ア・ラ・モード』
卵と牛乳がぎっしり詰まったあの濃厚な絶対美味しいやつ
「いいじゃない。頼みなさいよ。」
目の前にいるあなたが言う
「でもせっかくダイエットに成功したばかりなのに」
「大丈夫!あなたまだ若いんだから。ご褒美よ。自分への」
あなたがもう一度言う
よし!決めた!
「こ、これください」
「はい、プリン・ア・ラ・モードですね」
「を、二つ」
メニュー越しに私と店員以外の声がした
え?二つ??
「う、ふっ、ふぅ」
顎をツンと小さく上下に動かし唇を横に広げたあなたの笑顔
ふっ、
その笑顔につられて思わず吹き出した
あなただってこの間痩せたと喜んだばかりなのに
出てきたプリン・ア・ラ・モード
あなたはプリンの山をスプーンで削りパックリ
口からはみ出たプリンをこぼさないように手を添える
わたしはあなたを見る
あなたは満面の笑顔だった
数十年後の朝日が眩しい十月
実家から遠く離れた山の麓の長閑な建物の前に私はいる
建物を入って案内されたその先に、丸テーブルに座る小さな背中のあなたがいる
あなたはリンゴのかけらをフォークで刺そうとしていた
私が近づくとあなたは立ち上がり、深々と頭を下げた
「お世話になります。わざわざ、遠いところからありがとうございます」
そしてまた椅子に座り、フォークを持ち、リンゴのかけらを刺そうとする
あなたはようやく刺したリンゴのかけらをカプリ
肩を上下に小刻みに動かし、リンゴをシャクシャク食べているあなた
私はあなたを見る
あなたが私を見ることは二度となかった
初雪が舞う高校一年の十二月
初めて母(あなた)に会った
そこから始まった親子ごっこ
ようやく終わった親子ごっこ
私はどこかほっとした
なぜ、今頃思い出したのだろう
日本生まれのプリン・ア・ラ・モード
二人で食べた親子(プリン)・ア・ラ・モード
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わたしの詩『プリン・ア・ラ・モード』が掲載された文芸誌はコチラ🔻
https://tonarimachicafe.jp/contents/pg39.html
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(収録後記)
今日の一句
光さす 犬の足音 いつもの朝
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