【miyagikeika.com ブログより転記】
きっかけは、娘が「坂口恭平さんもイスタンブールにいるみたいだよ!」とメッセージくれたことだった。デンマーク手工芸学校への留学前に、色々な経緯があって壮大に寄り道することになったのだが、その最初の国がトルコだった。
先入観なしで来た初めての国。それも世界中にたくさんの都市があるのに、あの坂口恭平さんがすぐ歩ける範囲にいて、路上で歌を歌ったり絵を描いたりしているみたい…。それならばそこに遭遇してみたいじゃないか。恭平さんの描くパステル画に魅せられて東京での展示に行ったり、今年は友人らと高千穂に行った帰りに熊本で降ろしてもらい、常設の素敵なギャラリー&現代美術館でのミニコンサートにも行ったのだ。
イスタンブールでの最後の日。お世話になっている現地の友人におすすめの店を教えてもらって絶品のピスタチオやナッツ類を買った。そのお店では好きな量を丁寧に小分けして真空パックにしてくれて誰かにプレゼントするにも最適だから、いちファンからの差し入れとしてホテルのフロントの方に事付けてみようと思った。(おばちゃんあるあるか…)
Twitter改Xに、恭平さんは随時居場所を明らかにしていたので、眺めの良い宿の場所はすぐに見つかった。「もし自分が逆の立場だったら、人にされて嫌なことは何かな」って思いながら、恭平さんのせっかくのイスタンブールでの時間を邪魔しないように…とフロントの気の良いお兄さんたちにメッセージを残した。
果たしてお土産とメッセージの葉書はすぐに恭平さんの手に渡り、まだ何分も立たないうちにXに写真が上がった。ええええ、と思ってよく見ると「イスタンブール在住の人ですか?」と買いてあったので、それは違う…と思わず「今置いて来ました」とコメントに書き込んでしまった。
もし恭平さんが今日路上ライブをやる予定だったら、それを観たいなと思ったので聞いてみると、お茶しながらトルコの楽器サズを弾いてもいいよ…という返信。そこからメッセージのやり取りが始まってあっという間に表通りに面した席で、トルコ式の濃い目のお茶をいただきながらの対面となった。
今、思いついたという曲を弾いてくれて、イスタンブールに来てから描いたという絵もみせてくれた。あまりの展開に何をどう話していいのか、お礼を言ったらいいのかわからないまま話していたけれど、今まで見てきた発信そのものの恭平さんの話を「私だけが聞いていてはもったいない。この話はシェアしなくちゃ」という気持ちで録音させていただいた。
インタビューにも何もなっていない会話。だいたい頭が白くなりながら、でもこの奇跡みたいな時間と話の内容が本当に嬉しくて混乱している自分。本当はちゃんと編集したいとも思ったけどできるだけ早く公開した方がいいと思ったのでそのままstand.fmに載せることにしました。
いちファンが最大級の幸運に恵まれて話すことができた会話を、側で一緒に聞いているような気分で視聴していただけたら幸いです。
恭平さんはこの中でも話しているように、いのっちの電話で実践されているように、コンタクトしてきた誰に対しても、同じ土壌で接することで目に見えない壁を壊し続けてる。コツコツしたそのアクションで世の中は変わると思うし、自分がその立場に立ったら涙が出そうなほど心が動かされた。
シームレスであること。そして「自分」を手放さないこと。柔軟であること、そして形にすること。
私もそんな風に残りの人生を生きていきたいなとおもいました。
本当に恭平さんありがとうございました!そしてXをフォローしてくれたたくさんの方々、ありがとうございます。
恭平さんが興味を持ってくれたフォルケホイスコーレでの生活を、今後はブログ・InstagramだけでなくXでも投稿していこうと思いますのでよろしくお願いします。
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