や行の詩 「黄色いコスモス」
黄色いコスモス
ゆうら ゆうら
めまいのように
感情がたちのぼる
悲しんでいい?
おさえて
まわりの景色に合わせなくてもいい?
溶けないんです
目が死んでしまうのです
あおいそら
黄色いコスモスが
どれほど風にさいなまれても
折れない
細い茎のしなやかさ
あこがれる
だから
悲しみを
ティサーバーで
お腹にしずめて
声をゆるめた
決して
怒りの雫を滴らせないために
やわらかく
ここに立ち続けるために
黄色いコスモス
きっと
ゆるしの涙を
土にこぼせたなら
ふとい声を
堂々と出せるようになる
そのままの
そのままの
あなたの痛みをお日様にあてよう
黄色コスモスのしべが
いつも
空を写して
ほほえむように
💐や行は自分をゆるめる音。
朗読フリーです