人形浄瑠璃の文楽…朝顔日記 "大井川の段"
増水で川止めとなり再び離ればなれ
盲目の深雪と阿曽次郎の運命は…
女流義太夫の語りで先ずは前編
見事な語りを当時の振動で感じてください
#朝顔日記 #大井川の段
豊竹呂之助 #浄瑠璃
1928年録音
朗読にいかが?
<前編>
追うて行く
名に高き 街道一の大井川
篠を乱して 降る雨に
打ち交りたる はたたがみ
漲り(みなぎり)落つる 水音は
物凄くも またすさまじき
夫を慕う 念力に
道の難所も 見えぬ目も
いとはぬ 深雪が こけつ転びつ
やうやう ここに川の傍
のう川越(かわごし)たち
駒沢次郎左衛門様と いふお侍
もう川を お越しなさったか
まだか 聞かして 聞かして といふ
声さへも 息切れの
声に 川越(かわごし)口々に
おぉ その侍は 今の先 渡った
にはかの 大水で 川が止った
川止め 川止め
やぁ何 川が止まった
はぁ 悲しやと
張り詰めし 力も落ちて 伏し転び
前後不覚に 泣きけるが
※ はたたがみ…激しい雷
みなぎり…流れが激しく水しぶきが立つ
篠を乱し…激しい雨と風で荒れて
川越…川渡しの人足
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