2通目のレターの20才の女性の方のお話。自分の過去を聞いているかのようでした。
私も同じような時期、暗くどん底のトンネルのような日々を過ごしていました。もう世界も人生も終わってしまったかのように思っていました。
でもそこから抜けたあと、今の夫に出会って結婚し、子にも恵まれ、40才を目前にした今は憧れていた働き方をして、毎日ほんとうにありがたく幸せな日々を過ごしています。
10代後半から20代前半の、みんながキラキラと輝いている時期に、ただひたすら自分とは何か、どうしたら健康になり、より良く生きられるかという問いに向き合い、一進一退しながら積み重ねたことが、今の幸せな日々を支えています。
村上春樹の『ノルウェイの森』に出てくる言葉、人生はクッキー缶。好きな美味しいクッキーもあれば、いまいちなものもある。先にいまいちなクッキーを食べてしまったら、あとは大好きな美味しいクッキーを味わい続けられる。
いま同世代の友人が悩んでいることを見聞きしても、たいてい私は20年前に取り組んでクリアしていたな、と感じます。
いまの苦しい時期を越えたら、きっときっと、良い日々が待っています。キラキラとした輝きじゃなくても、しみじみと滋味深い日々の喜びを感じられる時が来ます。