パラドックス用語について考えるコーナー
パラドックスの意味について
サイトの説明
逆説背理
正しく見てても、正しく見えないもの
1.論理的に矛盾しているもの = 本来の意味でのパラドックス
2.論理的に矛盾はしていないが、直感的に受け入れられない者 = 擬似パラドックス
論理的に矛盾しているもの
1.正しいと思われてるけど実はそれに反している
2.矛盾していると思われてるけど、実は一種の真理
3.ある命題とそれを否定する命題が共に成り立つ = アンチノミー =二律背反 → アンチノミーはパラドックスの一種
4.正しくないと思われることでも、その説が誤りだと証明できない
パラドックスと矛盾の違い
矛盾:2つの物事が食い違っていて、つじつまがあわない
パラドックス:パラドックスは、正しいと思っている命題を突き詰めていくと途中で矛盾が生じます。
つまり矛盾はパラドックスの過程の上にあると考えられます。
また、パラドックスはあくまで「一見正しいように見えて間違っている」という点がより強調される論理になっている。
矛盾の場合は中国の「矛と盾の話」のように、つじつまが合わずに対立しているという点が強調される。
パラドックスとジレンマの違い
パラドックスは、論理的矛盾をベースにした概念であるのに対して、ジレンマはそれらの論理的矛盾の中で
葛藤が生じる事
ゲームの理論 → みんなが勝者になろうとすると全員が損をする みんなが勝者になることは一見正しいことに見えるが、全員が損をするパラドックスが生じる
→ 一見パラドックス理論に見えるが、それらに葛藤の中で人間社会はできているというジレンマも起きている。
やまり、ゲームの理論はパラドックではあるがどちらかとうとジレンマに該当する。だからこそ囚人のジレンマという。
みんなが勝ち組になろうと画策するのは、ミクロ的な視点で考えると自己の利益や競争社会にとっては望ましいと思われるが、
社会全体のマクロ的視点で考えると社会的損失になる。しかし、だからといってすべての競争原理がWin-winでうまくいくとは言えない。
どうしても資本的に強い立場のものが競争原理では有利に働いてしまう。→ そこにジレンマが発生する。
1.予防医学のパラドックス(サイト)
2,成長のパラドックス(サイト)
3,負けるが勝ち(サイト + 自分の持論「負けるが官軍)
Kindleのパラドックスの本を見ながら解説
1.ニューカムのパラドックス
2.アビリーンのパラドックス
3.倹約のパラドックス(節約のパラドックスor貯蓄のパラドックス)
4.功利主義のジレンマ
5.全能のパラドックス
6.スマリヤンのパラドックス
7.嘘つきのパラドックス
8.ワニのパラドックス(ワニのジレンマ) ※古畑任三郎ではライオンのパラドックスとして紹介された
9.ラッセルのパラドックス
a)床屋のパラドックス
b)市長のパラドックス
10.例外のない規則はない
11.誕生日のパラドックス
12.モンティーホールのジレンマ
パラドックス理論の考え方
1.社会や政治、あるいは日常生活の中や身近な事例から一見正しいけど間違ってるものを抜き出してみる。
主催者のオリジナルパラドックス理論
例)対立のパラドックス(正義のパラドックス) = 寛容のパラドックスからヒントを得て考案
例)平和のパラドックス
パラドックスであってパラドックスでないもの
例)殺人のパラドックス
キリスト教的観点:どんな悪人でも殺してはならない 例)罪と罰 by ドストエフスキー
例)信仰のパラドックス=傲慢のパラドックス → パラドックスの4に該当する
例)知識のパラドックス(知識堆積のパラドックス)
2.パラドックスなようでパラドックスでないものはたくさんある。
例)お洒落のパラドックス
お洒落をすると綺麗になり気分も快適になるが、お金がかかる
お洒落はいいことである = お洒落はよくないことである
が成立するように見える。
→ 一見パラドックス理論に見えるが、根拠が曖昧であり必ずしもそうだとは言えない
例)お洒落が好きではない人もいる(あるいは興味がない)
また、お洒落とっても必ずしも高価なものでもなくても最低限のコストでお洒落はできる。
→ このように曖昧な概念の場合はパラドックスとは言えない。
逆に、これらのあらゆる矛盾的概念がすべてパラドックスだと、この世のほとんどがパラドックスになってしまう。
寛容のパラドックスの場合は
寛容の社会を容認すると「不寛容な社会にも寛容でなければならない」
という対立が明らかに生じる
寛容なことは基本的には一般論としてはいいこととされている。
また、寛容な社会を望めば、必ず寛容を武器にして不寛容な態度を取るものが必ず現れるのは必至である。
つまり、この場合はパラドックスの条件満たしている。
寛容な社会 = 不寛容な社会
ともに成立しなければいけなくなる = アンチノミーに陥る。
アンチノミーはパラドックスの一種。
そういう観点で考えるとパラドックス理論を考えやすくなる。
世の中の社会現象や身近な事例からパラドックスの論理を
導きだして理論を確立すればあなたも哲学者になれる。
3.架空のパラドックス理論を仮定してみる
例)成人病のパラドックス
例えば、成人病というのは明らかに健康を害するものであるが
ある日突然「成人病が原因で何らかの他の病気が改善される新たなる発見や法則が」
が見つかったとする。
その場合は以下のパラドックスが生じる
成人病はよくないことである = 成人病は他の病気を治す
といいう等価式が成り立つことになる、明らかなパラドックスである。
これはあくまで想像した上で仮定したもので、もちろん嘘である。
#パラドックス
#哲学