あの阪神淡路大震災で我が家も被害を受けました。
当時、夫は海外単身赴任中でしたので、必死になって我が子達を、倒れてくるタンスなどから守った事が、まるで昨日の事のように鮮明に甦ってきます。
そして学校では、家族を亡くし住む家も全壊して大阪の親戚の家に来られた複数の子ども達を担任しました。
心に大きな傷を負った子どもたち。クラスが心から安心できる居場所になれるようにと願って、壁に大きな亀裂が数ヶ所も入った教室で、毎日
毎日一生懸命に授業をしました。
誰よりも命の大切さを知る自分だからこそ、当時担任した 子ども達には何があっても生きていて欲しいと、
ただただ生きてさえいてくれたらと‥
その事を必死で伝えました。
地震から2年間担任させていただき、今40歳になっている彼女達が、本当に少しずつ 少しずつ、心の大きな傷を癒していく日々を、共に毎日小学校で一緒に過ごせた事は、今の私の教育の原点になっています。
辛い時に助けあった心の絆は強い。心の財(たから)だけは壊れない!
と感じました。
この経験があったからこそ、今も縁する全ての子ども達の健やかな成長と幸せを、心から祈り続けています。