明後日、3月7日に「はじめての鉄道旅」というテーマで講師を務めます。それに向けて、パワーポイントで資料を作っている真っ最中です。
会社員時代からのプレゼンテーション経験から培った、私なりのパワポ資料作りのコツをお話します。
私のプレゼンスタイル
私のセミナースタイルは、パワーポイントに写真をふんだんに取り入れ、要所要所で文字による解説を加えるというものです。
このスタイルに行き着くまでには、多くの試行錯誤がありました。どうすれば聴衆に分かりやすく伝わるか、視覚的に見やすいかを常に考え、改良を重ねてきたのです。
おかげさまで、セミナー後のアンケート回答で高評価をいただいています。
プレゼンテーションの変遷
ビジネスの現場では、大勢の前で発表する機会が多々あります。
昔はOHP(オーバーヘッドプロジェクター)という、透明フィルムに書いた内容を投影する方法が主流でした。懐かしいですね!
それがパソコンの普及とともにパワーポイントが登場し、カラフルで細かい資料が簡単に作れるようになりました。
とはいえ、本来、伝えたいことは紙1枚に書いて口頭で説明すれば十分なはずです。
しかし現代ビジネスにおいては、パワーポイントという「ビジネス紙芝居」が当たり前になっており、やらないと失礼とさえ感じられる風潮があります。
よくある失敗パターン
パワーポイントを使ったプレゼンテーションで、「これはイケてないな」と思うスライドは次のようなものです。
1. 情報過多
資料作りが目的になってしまい、細かい内容を詰め込みすぎるケースがよく見られます。
ページ数は増え、文字は小さくなり、結局は読まれない資料になってしまいます。
情報量が多いのは、資料として配布するのであればよいのですが、限られた時間内のプレゼンテーションでは、核心となるポイントだけに絞るべきです。
私自身も過去に同じ失敗を犯しました。
どんな質問が来ても答えられるよう、細部まで書き込んだスライドを用意。それをすべて説明しようとして、時間がかかり、最終的になにも印象に残らないプレゼンになってしまったことがあります。
2. アニメーションの多用
パワーポイントのアニメーション機能は魅力的ですが、使いすぎると逆効果です。最初は目を引くかもしれませんが、続くとうんざりされます。
特に前のページに戻る際にもアニメーションが動くと、非常に煩わしく感じられます。
以前は私もアニメーションを活用していましたが、現在はまったく使わないようにしています。必要なら、単純にページを切り替える方が効率的です。
私が辿り着いた効果的な手法
大きな文字で簡潔に
私のセミナーはシニア層が多いこともあり、文字はできるだけ大きく表示します。会場の後方からも見えるよう配慮し、1スライドあたり20〜30文字程度に抑えています。
1スライド1テーマ
情報を整理して伝えるために、1枚のスライドには1つのテーマだけを盛り込むようにしています。複数の内容を詰め込むと焦点がぼやけ、聴衆の理解度が下がります。
アニメーションは使わない
前述の通り、アニメーションは使いません。シンプルなページ遷移だけでも、十分に効果的なプレゼンテーションが可能です。
プレゼンの本質を見失わない
プレゼンテーションの目的は「相手に伝わること」そして「相手の決断や判断の助けになること」です。聞いただけで終わるプレゼンは意味がありません。
パワーポイントはあくまで手段であって、美しい資料を作ることが目的ではないのです。資料作りが自己満足に終わらないよう、常に相手の立場に立って考えることが大切です。
場合によっては、パワーポイントを使わずに話術だけで伝える方法や、ホワイトボードにリアルタイムで書きながら説明するという方法も効果的。
特にホワイトボードは臨場感があり、説明者の知識と表現力を直接感じてもらえるというメリットがあります。
状況に応じて最適な方法を選び、何よりも「伝わること」を最優先に考えたプレゼンテーションを心がけたいものです。
ということで、明後日のセミナー、頑張ります!!