☆銀河系と宇宙
【銀河系の形】
私たちの太陽系がある天の川銀河は、上から見ると星が渦巻き状に集まっており、横から見ると中心が少し膨らんだ薄い円盤型に見える。
真ん中の膨らみをバルジ、薄い円盤部分をディスク、円盤から外れた銀河を取り囲む球状の領域をハローという。
太陽系からバルジまでは光の速さで5万光年離れている。
球状星団は円盤から外れたハローにあり、7万5千光年離れた位置でまばらに銀河を取り囲んでいる。
【銀河の集まり】
20~30個の銀河が集まって局部銀河群を形成し、局部銀河群が集まって銀河群、さらに銀河群が集まって銀河団、銀河団が集まり超銀河団をつくっている
【銀河の分布】
宇宙空間の銀河の分布にはムラがあり、その様子はスポンジの断面に似ている
スポンジの穴にあたる部分(ボイド)には銀河は無く、実の部分に銀河が壁のように集まっている(グレートウォール)
【銀河の運動】
銀河の動きを調べるために電磁波を使うと、近づくものは波長が短いため青く見え、遠ざかるものは波長が引き延ばされ赤く見える(ドップラー効果)。
これにより全ての銀河は遠ざかっていて、遠い銀河ほどさらに速く遠ざかっている事が分かった。
しぼんだ風船(宇宙)に点(銀河)を何個か書き膨らませると、点同士の距離は口から遠い点ほど速く遠くへ離れていく。このことからも宇宙が膨張していることが説明できる。
【ビッグバン仮説】
宇宙が膨張しているということは、時を遡ると宇宙は収縮していきある一点に戻る。
宇宙は138億年前、その一点の爆発(ビッグバン)から始まり、膨張しながら沢山の星々を作ってきたということになる。
宇宙は今なお加速しながら膨張し続けているが、しかしその先がどうなるかはまだ分からない。