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#73 「仕事旅行社」創設者 - 田中社長の波瀾万丈な人生物語

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「モヤモヤして、自分が何やりたいか、わかんない。まだ先生になるのは早い。よし、それじゃ、勝手にいろんな職場を見に行こう」 これが田中さんが「仕事旅行社」を立ち上げることになった原体験の第一歩なのです。 そして、 「自分で人生を選択して欲しい。そういう人を増やしたい。みんなが「俺これやりたいんだよ」「私これやりたいんだよな」みたいな感じで目をキラキラさせながら、子供のように前向きに生きてくれたらいいなと思ってる。そういう人が増えると嬉しい」 こんな想いで「仕事旅行社」を15年も経営されている田中さんはどんな人生を歩まれてきたのか? 1.テストも異性の目も気にしなかった小学生時代 神奈川県平塚市での自然に囲まれた生活。川遊びと自由な日々。当時は投網(とあみ)で、魚を取ったり、発泡スチロールに乗って川を流れていったりと、かなり自由に自然の中で遊んでいた少年だったのです。 4.アメリカの大学に行くことになった 運命を変えた一言 双子の兄は、高校時代、アメリカに2年間留学。その兄の友達に英語で話しかけた時の一言は、「はあ?」兄の友達は、田中さんの英語が聞き取れない。それを「カチン」ってきただけでなく、兄が翻訳をしていることがすごく嫌。 「あ、英語ぐらい喋れなくちゃいけない」と思って、この屈辱的な一言が、彼をアメリカのミズーリ州にある大学へと向かわせた! ところが、英語がわからない。大学の授業で、宿題が出ているかどうかさえわからない。授業が終わると、先生に「宿題出てましたか?」と聞きに行く英語初心者生活。人口6000人の田舎町で遊ぶところもないため、ひたすら勉強するために図書館に通い詰めた青春時代。 日本では生徒会で目立っていたのに、アメリカでは「空気のような存在」。自分で話さないとダメ。自分で行動しないとダメ。まさにカルチャーショック。 5.ラスベガスの誘惑と転落 ひたすら勉強していた大学時代。ところが田舎すぎて嫌になり、ラスベガスの大学に編入。 その結果、21歳を超えてカジノに通い詰める日々。カジノで勝っても負けても授業に出ない生活に転落。さらにバイトは本人の観光ガイド。日本語しか話さない。楽しすぎて、勉強しなくなりました。 このままではダメだと、再び、ミズーリ州の大学に戻ります。ビジネスマーケティングで学位を取り、無事に卒業となりますが、話はここで終わりません。 家族は教員一家だったため、教員がいいなと思い、教職を取ることに。しかし教職は日本の大学しか取れない。 なんと日本に帰国し、国際基督教大学 (ICU)で更に2年半、教職の資格を取るために勉強することになります。 6.金融業界での4年間とミスマッチ 国際基督教大学 (ICU)卒業後、さぁ先生になろうかなという時期になって、考えが変わります。・教職の世界は狭い。・一般社会でもまれたい。・まだ先生になるのは早い。 その結果、最終的に就職したのは、金融業界。その仕事は富裕層の資産を増やすだけ。本当にやりたかったのは投資教育。さらに金融が好きで入社したわけでない。やりたいことと違う。やりたいことが出来ていない。 7.運命を変えた仕事探訪 金融業界のミスマッチに気付いた田中さん。でも、モヤモヤして、じゃあ何やりたいんだかわかんない。まだ先生になるのは早い。よし、それじゃ、勝手にいろんな職場を見に行こう。 セミナー、イベント、勉強会……気になった場にはとにかく顔を出しました。出会った人に「少しお話を聞かせてもらえますか?」とお願いし、興味が湧けば「オフィスに遊びに行ってもいいですか?」とさらに踏み込みます。こうして実際の職場に足を運ぶうちに、働き方の多様性を肌で感じるようになりました。 ある日訪ねたベンチャー企業。そこで田中さんは、それまで自分が抱いていた「仕事=厳しいもの。その大変さの対価として給料をもらう」という価値観が揺さぶられる体験をします。最初に勤めた職場には、まさにその空気があった。しかし目の前に現れたのは真逆の世界——楽しさや創造性が前面に出ていて、人が生き生き働いている。「あ、僕もこういう生き方をしたい!」とスイッチが入りました。 8.「仕事旅行社」誕生秘話 複数の職場を訪ね歩くと、それぞれの文化・働き方・価値観の違いがよく分かります。 比較対象が増えるほど、自分の軸や「ここは合う/合わない」の感覚もクリアになる。田中さんは、フィールドワークを重ねるほどに視野が広がり、自分にフィットする働き方を“選べる”感覚が芽生えていったと話します。これは単なる情報収集ではなく、「体感知(たいかんち)」——体で得たリアルな気づきでした。 この原体感をもっと多くの人に届けたい——そうして形になったのが「仕事旅行社」という会社です。 いろいろな職場に1日訪問して、現場の空気を感じたり、そこで働く人と対話したりできる“仕事版・社会見学ツアー”のようなプログラム。キャリアに迷う人、転職を考え始めた人、若者への進路支援を考える教育関係者など、幅広い層が利用できるコンセプトとして生まれました。 9.仕事旅行社が15年続く理由と永遠の挑戦 「お金を稼ぐためじゃない。誰かの背中を押したい。おせっかいおじさんになりたいんです」 自分の過去を振り返って、1つの場所にいて、世界を知らずに苦しんでる人たちが「もっと自分のままでいいんだよ」っていうのを人に提供したいと思ってるんですよ。 できる限り多くの人にそういう視野を広げる体験をしてもらって幸せになってもらいたい。 自分で人生を選択して欲しい。そういう人を増やしたい。 みんなが「俺これやりたいんだよ」「私これやりたいんだよな」みたいな感じで目をキラキラさせながら、子供のように前向きに生きてくれたらいいなと思ってる。そういう人が増えると嬉しい。
2025年7月17日
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