【プレートテクトニクスがある星・ない星】
惑星を構成している物質の違いで地球型惑星(金属の核と岩石でできている)と木星型惑星(ほぼ氷とガスでできている)に分けられる。
地球型惑星(半径が小さく密度が大きい)
→水星、金星、地球、火星
木星型惑星(半径が大きく密度が小さい)
→木星、土星、天王星、海王星
木星型惑星は地殻もマントルもないのでプレートテクトニクスはない。
地球型惑星の中でもプレートテクトニクスがあるのは海がある地球のみ。海がプレートの動き出す原動力となる。海ができたことにより海の地殻に弱い部分ができ、そこから自らの重みで地球内部への沈み込みが始まったと考えられる。
沈み込みが始まったことにより、海洋地殻の重い玄武岩ではなく、軽い花こう岩がつくられ大陸地殻ができた。大陸地殻は地球にしかないし、故に花こう岩も地球にしかない。
プレートテクトニクスは地球を効率的に冷却する過程となる。
地球内部の熱が地表に出てくる火山の場所は3種類あり、
①海嶺(プレート沸きだし口の火山)
②ホットスポット(ハワイ諸島などスポット的に現れる火山)
③海溝(沈み込み帯にできる火山)
地球はこの3種類の火山により効率的に自分を冷やし、地球だけがこの冷却過程のシステム恩恵を受けている。
では他の地球型惑星がどのように冷えているのか。→ホットスポットのような沸きだしにより火山ができる。同じ場所で噴火し続けるので火山は巨大化し冷えていく。
太陽系の惑星の中では、地球にだけ海があり、地球にだけプレートテクトニクスがあり、地球にだけ大陸地殻(花こう岩)があり、地球だけがプレートテクトニクスを利用した冷却過程の歴史である。