【お知らせ】11/28日note稲垣美和のブログでは言えない話マガジン・pixivからアダルトチルドレン憎しみを超える公開いたします。
今日はですね、ちょっと心に深く刺さるかもしれないんですけど、みなさんの人生に本気で関わってくる、めちゃくちゃ大事な話をさせていただきますね。
テーマは、「お母さんと息子の、心の距離が近すぎると、大人になってからの人間関係が、なぜかうまくいかなくなっちゃうのはどうして?」です。
安心して、じっくり読んでいってください。そして、私は日本の教育はアダルトチルドレンを作りやすいと思っています。
1. お母さんと息子の「近すぎる心の距離」って、一体なんのこと?
専門家の言葉で言うと、「マザー・サン・エンメシュメント」なんて呼ばれたりします。でも、難しく考えなくて大丈夫ですよ。
これは、「心の成長が、ある場所でちょっとだけストップしちゃった」っていう状態のことなんです。みなさんが壊れているとか、ダメな人間だとか、そういう話では全くありません。ただ、成長するための大事な時間や経験を、誰にも邪魔されずに与えてもらうチャンスがなかった。ただ、それだけの話なんです。
【母親が息子を恋人代わり】
(※今日の記事をnoteで読みたい方はコチラ↓)
https://note.com/inagaki8/n/n6a8b30fc91f3
なぜ、お母さんは息子に頼ってしまうのか?
まず、この母親と息子の「近すぎる距離」が生まれてしまうお家の雰囲気を、ちょっと想像してみてください。
そのお家には、心の中にぽっかりと「穴」が空いてしまっているんです。
本来、お父さんとお母さんっていうのは、大人同士、お互いの心を温め合って、寂しい気持ちや不安な気持ちを満たし合うパートナーですよね。でも、このお家では、お父さん(大人の男性)が、家にいなかったり、あるいは体はそこにいるんだけど、心が留守にしちゃってることが多いんです。
たとえばなんですけど、お父さんは一生懸命お金を稼いでくれる。でも、お母さんの話をちゃんと聞いてあげたり、「いつもありがとう」って優しくハグしてあげたり、心と心が裸で安心し合えるような、深い時間を作ってあげることがない。
すると、お母さんはどうなると思いますか?
お母さんの心の中にある「大人のパートナーに満たしてほしい」と思っていたコップが、いつまでたっても空っぽのままになっちゃうんですね。
そして、ここからが大事なところです。お母さんは、その空っぽのコップを満たすために、自分でも気づかないうちに、自分の息子を「心の恋人役」にしてしまうんです。お母さん自身も、それが息子にとって良くないことだなんて、まったく気づいていないことがほとんどなんですよ。
想像してみてください:息子が「心の恋人」になるとき
夜、お父さんはリビングのソファでテレビを見ているか、もう自分の部屋に行ってしまった。みなさんとお母さん、二人きりの時間。
お母さんは、お父さんには絶対に見せないような、特別な優しい笑顔をみなさんに向けます。そして、買ってきたケーキを二人で食べながら、こう言うんです。
「やっぱり、あなたが選んでくれるケーキは、一番美味しいわね」
その声は、少し甘えていて、まるで恋人に話しかけるよう。紅茶のいい香りと、お母さんの少し甘い香水の匂いが、部屋の温かい照明に混ざり合います。
「ねぇ、今日のこの服、どうかしら?私、まだ綺麗に見える?」
お母さんは、みなさんの肩にそっと頭を乗せて、小さな声でこう囁きます。
「この家で、本当に私のことを分かってくれるのは、あなただけよ…」
どうでしょう…。この空気感、普通の親子の会話とは、ちょっと違いますよね?
みなさん(息子さん)は、お母さんに認められたい、喜んでほしい、という優しい気持ちから、無意識のうちに、この「お母さんの心の恋人」という役を、一生懸命演じ始めるんです。
みなさんは、まだ子供なのに、お母さんの心を支える「大人のパートナー」みたいな役割を、期待されてしまう。