ボサボサ / うかれれ
朝のひかりさえ まぶしすぎて
ベッドのすみで ひとりごと
「まあ なんとかなるだろう」
そんな自分に また苦笑い
ポケットのなか 小銭だけで
今日をどうにか やりすごす
あいまいな夢を まだ抱えたまま
歩くリズムも ゆれている
だらしないぼくだけど
いつか胸をはって
「これが生きかたなんだ」と
笑える日が来るだろうか
転んで また立って
ほこりを払うみたいに
今日も ボサボサのままで
息をしている
誰かに追いつくためじゃなく
誰かを追い越すためじゃなく
ただ ぼくの歩幅で
ひとつ息を吸った
だらしないぼくだけど
かすかにあがる湯気のように
まだあたたかい願いが
胸の底にのこっている
ボサボサでもいい
ぼくのままでいい
ゆっくり明日へ
向かっていく