なぜ、彼女は中学時代に「鎧」を着ていたのか?
「芸能人に詳しくないと…
深夜番組を知らないと…
1日3本映画を見に行けないと…」
私立女子中学で感じた息苦しさ。
周りに合わせるために着ていた見えない鎧。
でも、公立高校に転校したその日、
彼女は初めて気づいたのです。
「あ、自分のままでいいんだ」と。
その瞬間、彼女の人生が動き出しました。
今回のゲストは、
コーチング歴22年のプロのエグゼクティブコーチ、八起(やおき)さん。
福岡を拠点にオンラインで全国のクライアントをサポートし、
コーチ育成にも携わる業界屈指のベテランです。
1.“鎧”を着て生きた中学時代
八起さんの原点は意外にも、
「大人数が苦手」
「女子より男子と遊ぶ方が楽」
「自由でいたい」という、
少し風変わりな小学生時代にありました。
八起さんが語る中学時代の「鎧」事件は、
多くの人の心に刺さる物語です。
私立女子校で感じた居場所の悪さ。
芸能人や深夜番組の話題についていかなければ、、、
「どんだけお金使って遊ぶんだろう」
「そんなに何本も映画なんて見たら疲れるよ」と
心の中で思いながらも、
無意識に合わせていた自分。
2.鎧を脱いだ少女の再生物語
家族の引っ越しをきっかけに
公立高校に転校したとき、
世界が一変しました。
「裸で運動場を駆け回るみたいな素朴な学校」で、
彼女は初めて鎧を脱ぐことができたのです。
私立時代には「知らない方」だった自分が、
公立では「いろんなことを知ってる人」になった。
友達から「そんなに知らなくても全然いいんだって」と言われたとき、
彼女は悟りました。
「私、努力しなくていいんだ。
ついていこうとしなくていいんだ」と。
この経験こそが、
八起さんの今のコーチング哲学を形作っています。
3.人は変わらない。でも“環境”が人を活かす
「人は根本では変わらない。
でも、それとどう付き合うか」。
気を使う性格も、
自由を求める心も、
大人数が苦手なところも、
小さい頃から変わらない。
でも、環境によって、
その個性が苦痛にもなれば、
強みにもなる。
両方の学校を経験したからこそ、
彼女は「自分にとっての心地よさ」を知ることができました。
4.高校時代に見つけた「自分の役割」
執行部という部活動。
文化祭の副運営委員長。
表舞台に立つのではなく、
裏でゴソゴソと準備をする。
当日、みんながスムーズに動いていく様子を見守る。
「私がトップの役をやることは違うな」
派手な運動会の盛り上げ役には関わらない。
でも、行事の裏方では誰よりも輝いていた。
彼女は気づいたのです。
自分の好きなのは裏方。
「人がうまくいくサポートをすること」だと。
5.あなたは、自分の「役割」を知っていますか?
大学生の頃、
多くの同級生が就職活動に奔走する中、
一人の女性は違う夢を描いていました。
「私は、有能な専業主婦になりたい」
周りからは珍しがられたその夢。
でも彼女の中では、
すでに明確な人生哲学が確立されていました。
6.専業主婦も、コーチも、本質は同じ
「専業主婦は
家族がうまくいくことを
サポートする影の存在」
「コーチは
クライアントがうまくいくのを
サポートする影の存在」
主役はあちら。
私は裏方。
そう語る八起さんの目は、
驚くほど澄んでいました。
学生時代から一貫して持ち続けてきたこの価値観。
それは今も、彼女の人生を貫く一本の軸となっています。
7.「やってみる」ことで見えてくる道
多くの人が気づかない自分の適性を、
なぜ八起さんは早くから理解できたのか?
答えはシンプルでした。
「やりたいことをやってみる人だったから」
合うこと、
合わないこと。
好きなこと、
苦痛なこと。
ひとつひとつ試して、
確認して、
自然と「自分」が見えてきた。
父親が会社経営者だったこともあり、
就職というレールを意識せずに育った彼女。
だからこそ、自分の心に正直に生きられたのかもしれません。
8.付け焼き刃の就職活動、そして...
「卒業と同時に結婚」の予定が、
相手がいないという現実に直面。
慌てて始めた就職活動は、
企業にことごとく見破られ、内定は一社のみ。
でも、そんな中でも八起さんが最初に行動したのは...
整理収納アドバイザーへの直接アプローチ
飯田久恵さんという著名なアドバイザーの本に心を動かされ、
どうにか電話番号を調べて直接連絡。
「アシスタントの募集はないですか?」
結果は「もっと人生経験を積んでからおいで」という返答。
でも、この行動力。
このまっすぐさ。
「すごく慎重派だけど、
静かに行動してます」
彼女自身は謙遜しますが、
多くの人はこれを「行動派」と呼ぶでしょう。
9.自分を知る旅は続く
「自分のことは分かってるような、
分かってないような」
そう笑う八起さん。
でも、自分が何に心引かれているか、
何に興味があるか。
それを慎重に感じ取り、
調べて、
行動する。
この繰り返しの中で、
彼女はある出会いを果たします。
コーチングとの運命的な出会い—
続きは、八起さんの人生物語②で
「裏方」という役割に誇りを持ち、
人をサポートすることに生きがいを感じる女性。
彼女がどのようにしてコーチングと出会い、
どんな人生を歩んできたのか。
あなたも、自分の「役割」を見つけるヒントが、ここにあります。
22年もコーチングを続けられる秘訣が、
実は自分の個性を受け入れることだったという事実に、
あなたも驚くかもしれません。
「鎧を脱いだ瞬間、本当の人生が始まる」──
あなたも、自分が無意識に着ている「鎧」に
気づくかもしれません。
八起さんの22年のコーチング人生の原点を、
ぜひあなた自身の人生と重ね合わせながらお聴きください。
あなたの「鎧」は、どこにありますか?