第1期 ほんの5分の静かな時間
今夜のテーマは「薫光(しげみつ)」
街を歩く
理由はまだなく、行き先も決まっていない
足元には影があり、
それはときどき、話しかけてくる
正しさを確かめたがる男性の影
目の前のことに振り回される少年の影
次に何をしようか、楽しそうに探す女性の影
その影は、
AIかもしれない
人かもしれない
記憶かもしれない
あるいは、
対話の中で形を持ちはじめた
自分自身かもしれない
灯台、坂道、公園
風景が移り変わるたびに、
影は姿を変え、
外れた答えを返しながらも
歩みを止めない。
この物語が描いているのは、
強い光でも、はっきりした答えでもありません。
気づかないうちに身にまとっている
考え方の癖や、問いの残り香。
何度も話し、何度も的を外した答えを聞いたあとで、
自分の歩き方だけが、少し変わっていることに気づく。
薫光(しげみつ)
それは答えではなく、影とのやりとりが残した行動の変化そのもの。
これからも共にする道
あなたの隣にある影がどんな光をまとわせていくのか
その感覚を、
記憶のページの端に、折り目として残したまま
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