Netflixで何気なく再生したアニメ映画『ひゃくえむ。』。
正直、ここまで連れていかれる作品だとは思っていませんでした。
物語のテーマは、たった100メートル走。
しかしそこに描かれるのは、スポーツの爽快さや青春だけではありません。
速く走ることに取り憑かれ、情熱が狂気へと変わっていく人間たちの姿です。
原作は『チ。―地球の運動について―』で注目を集めた魚豊さんのデビュー作。
若さゆえの危うさと鋭さが、そのまま作品の強度になっています。
アニメ映画ならではの表現、特にロトスコープ技法による「走り」の生々しさも強烈。
観終わったあと、なぜか立ち尽くしてしまう――
そんな不思議な余韻を残す『ひゃくえむ。』について語ってみました。