■本日のご質問
おはぱんでございます🐼
先日の日本健診医学会で、演者さんに質問しそびれたことがあり、こちらに送ってみます。
労働安全衛生法に基づき職域で行われる健康診断の検査項目に、いよいよクレアチニン検査が追加される日がきそう、と言う話がありました。
以前より、「定期検診の尿検査において尿糖はいらないから、尿潜血を入れてくれぃっ☝️」って話をされていましたが、クレアチニンがあれば尿潜血はなくても大丈夫なのでしょうか?
たけお先生のご意見をお聞きしたいです。
この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!
(匿名でも可能です)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog
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■AI要約(誤字はご勘弁ください)
## 健診項目の大転換:クレアチニン導入と腎機能の「可視化」
労働安全衛生法に基づく定期健康診断において、腎機能の重要な指標である**クレアチニン**が検査項目に追加されることが決定しました。たけお先生は腎臓内科専門医の視点から、この変更の意義と今後の尿検査のあり方について解説しています。
### 1. クレアチニン導入と **eGFR** のメリット
これまでの一般的な職域健診では「尿蛋白」のみが指標となることが多かったのですが、2027年度からはクレアチニンの測定が必須となる見込みです。
* **eGFR(推算糸球体濾過量)の算出**: クレアチニンの値から、腎臓が現在どれくらい働いているかを数値化した **eGFR** を計算できるようになります。
* **100点満点での理解**: たけお先生は **eGFR** を「100点満点のテスト」に例えています。
* **赤点の基準**: **eGFR** が「60点」を切ると慢性腎臓病(CKD)の可能性があり、数値で示されることで、自覚症状がない段階でも患者が自分の状況を把握しやすくなります。
### 2. 「尿糖」から「尿潜血」へのシフト提言
先生は、現在の健診項目にある「尿糖」を廃止し、代わりに「尿潜血」を優先すべきだと主張しています。
* **IgA腎症の早期発見**: 日本人の透析導入原因として多い「IgA腎症」を見つけるには、尿潜血が非常に重要な手がかりとなります。
* **尿糖の診断価値の低下**: 血糖値は正常でも体質的に尿に糖が出る「腎性尿糖」があるため、尿糖検査は判定を複雑にさせる側面があります。
* **精度の高い血液検査の普及**: 現在は血液検査で血糖値や **HbA1c** を直接測定できるため、あえて精度の低い尿糖で糖尿病を診断する意義が薄れています。
* **最新治療薬(SGLT2阻害薬)の影響**: 糖尿病や心不全の治療に使われる **SGLT2阻害薬** は、あえて尿から糖を出す薬です。この薬を服用している場合、健診での尿糖陽性は診断上の意味をなさないという現状があります。
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## 結論
たけお先生にとって、クレアチニンのない健診は「ハンドルがない車」を運転するような不安な状態でした。今回の義務化により腎機能が明確に数値化されることは大きな前進ですが、現場の医師としてはさらに「尿糖よりも尿潜血」を重視すべきという、より実効性の高い健診のあり方を提言しています。