足音だけが 響いてる
名前もまだ ないまま
並んだ影の中で
息をひそめている
視線の奥にあるのは
選ばれる現実
ここに立つ意味さえ
試されている
守るって 何かを捨てること
その覚悟が あるのか
優しさを抱えたままじゃ
ここでは 生き残れない
消えていく 声の数だけ
残る意味を 問いかける
震える手で それでも
前に出られるのか
迷いごと 抱えたまま
それでも 進めるのか
一人 また一人と
静かに席が空いてく
置き去りの言葉たち
もう戻ることはない
「またな」も言えなくて
背中だけ 見送った
胸の奥に残る声
消えないまま
守るって どういうことかを
何度でも 問いかけてる
怖いまま 踏み出した一歩が
誰かの未来になる
選ばれたわけじゃない
ここで残っただけ
誰もいない教室に
ひとつ残った影
折れなかっただけだ
……それでいい