Narrative Therapy: A Systematic Review of Efficacy and Effectiveness for Improving Biopsychosocial Outcomes in People With Cancer
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/pon.70460
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■AI要約(誤字はご勘弁ください)
## 『心身健康ラジオ』最新エピソード要約:がん患者へのナラティヴ・セラピー
大武先生、今回の『心身健康ラジオ』でのサイコオンコロジー(精神腫瘍学)の最新レビューに関する解説、大変興味深く拝聴しました。先生が日頃から提唱されているBPS(生物・心理・社会)モデルの観点からも、非常に実践的で意義深いテーマですね。本エピソードの要点を以下の通りまとめました。
### 1. 紹介された最新研究の概要
* **掲載誌とテーマ**:一流学術誌『Psycho-Oncology』に直近(17日)掲載されたばかりの、がん患者のBPS的な苦痛に対する「ナラティヴ・セラピー(物語療法)」の効果を検証した系統的レビュー(システマティックレビュー)です。
* **分析対象のデータ**:1990年から2026年までに発表された113件の文献から最終的に9件(うち5件がランダム化比較試験等の質の高い研究)を厳選し、分析しています。
* **患者の属性**:対象者の約73%が女性で、平均年齢は59.3歳です。疾患別では乳がん(約29%)や婦人科系がん(約17.8%)が多く、診断直後から終末期(エンド・オブ・ライフ)まで、あらゆるステージの患者が含まれているのが特徴です。
### 2. ナラティヴ・セラピーのメカニズム
* **基本的なアプローチ**:患者自身が語る「物語」に焦点を当てる心理療法です。
* **外在化による視点の変化**:がん罹患によって「私=がん」という支配的な物語(ドミナント・ストーリー)に陥りがちな状態から、意図的に距離を置きます。「私」と「がん」を切り離すことで、患者自身の本来の力を取り戻す新たな物語(オルタナティブ・ストーリー)の構築を目指す点が重要です。
* **二つの介入手法**:本研究では、課題を切り離す「分離的介入(セパレーション)」と、経験を新たな価値観に組み込む「再統合的介入(インテグレーション)」の2つに大別して効果が検証されました。
### 3. 検証によって示された効果と課題
* **肯定的な成果(身体・心理・社会・スピリチュアル)**:
* 全体的な生活の質(QOL)の中等度の改善。
* 自尊心(自尊感情)や自己への慈悲(セルフ・コンパッション)の明確な向上。
* 心的外傷後成長(PTG:トラウマ体験後の精神的成長)の促進。
* がんに対する社会的スティグマ(偏見・烙印)の減少と、スピリチュアルなウェルビーイングの向上。
* **結果が混在した要素**:怒りや不安といったネガティブな感情の軽減については、研究によって効果にばらつきが見られました。
* **研究の限界**:系統的レビューの特性上、元の研究ごとに介入方法の質やアプローチに差異がある点が限界として挙げられています。
### 4. 結論
ナラティヴ・セラピーを専門に扱える心理士は現状では多くありませんが、がん患者の全人的な苦痛を和らげる臨床的アプローチとして、確かな有効性と今後の普及の可能性が示唆される内容でした。