Bリーグ2025-26シーズンのファイナル進出チームが、長崎ヴェルカと琉球ゴールデンキングスに決まりました。現行レギュレーションで行われる最後のファイナルを前に、今回はBリーグ実況に関わってきた一人の実況者として、今シーズン印象に残った試合と、その裏側で考えていたことを話しています。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ対琉球ゴールデンキングスの一戦。第4クォーター終盤、今村佳太選手のスリーポイントが決まった瞬間に出た「試合を決めるのか」という実況。その一言を発した直後、時計を見ると残りはまだ1分8秒。相手はチャンピオンシップ常連の琉球ゴールデンキングス。まだ何が起こるかわからない時間が残っていました。
公式映像の実況に求められるのは、中立公平であること。けれど、勝負どころのビッグプレーには、試合の流れや選手の背景、会場の空気、積み重ねてきたシーズンの文脈が一気に乗ってきます。その瞬間、実況者はどこまで踏み込んで言うのか。どこで抑えるのか。ホームに寄りすぎていないか。アウェイ側にもきちんと目を向けられているか。ほんの数秒の言葉の裏で、頭の中ではさまざまな判断が高速で巡っています。
今回は、その「言ってしまった一言」と、その後に感じた焦り、修正しようとする意識、そして結果的にそのスリーポイントが試合を決める形になったことまでを振り返ります。
また、2018-19シーズンからBリーグ実況に関わるようになった経緯や、Bリーグの仕事が自分にとって「実況者として腹をくくる」きっかけになったこと、来シーズンから始まるBプレミア・Bワン・Bネクストという新しい時代への期待と不安についても話しています。
試合を見ているだけではなかなか伝わらない、実況席の中の迷い、緊張、判断、そしてスポーツ実況という仕事への思いを語った回です。