#友情結婚
#【ブルームーン】
#ショートSTORY
【ブルームーン】
一月に2回満月🌕が見える
ブルームーンと人は名付けた
自然はいつも神秘的で私の心を鷲掴みにする そんな事だけで心の中も満たしたいのに現実は そうもいかない
今朝も早朝のウォーキングをする
5月の朝は 爽やかであちこちに薔薇の花が咲き乱れゴージャスな気分になる
自然は朝を感じていた
だけど 人間はまだ昨日の夜を引きずっている 明るくなった景色の中に
飛び込んで来るのは 明るさに同化した家の街灯だった…
歩きながら私は思うのだ
もう昨日は過去になっているのに…と
まだ昨日を引きずって居る街灯が
別れを告げようとしている彼の気持ちと重なる
私には月に2回身体を重ねる人がいる
学生時代から私に好意を持っている人と夫
私の心も身体も…誰も束縛は出来ない
少し前までは自分にもう若さが無い事を卑下していた シャワーを浴びて鏡に映る自分の姿が あまりにも見にくい
いつの頃からか曇った鏡は そのままにして自分の姿を見る事をやめ始めた
だけど彼は そこに魅力もあると言った
確かに私もスーパーでトマトを買う時
箱の中に整えられてピンと貼った皮が
ツヤツヤしているような品より
見切り品の棚に置いてある 少し熟したトマトを見つけると それを手に取る
多分…そんなニュアンスなのだろう
歩きながら一人で呟く
「私は見切り品か?」
だけど完熟の味を知った彼は
私を手放そうとしない
毎回 これが最後と思いながら
彼と会う…
私の気持ちが少し遠い所にある事に気がついた彼は
いつもより強く私の両手首を抑えつける
そーされればされる程
私の気持ちは離れていく…
今夜はブルームーンだ
次はいつなのだろう…
自然も人の気持ちもその時々で変わる
移りゆくものには その流れに
身を任せる私なのだ。