昔々、
宇宙には何もありませんでした
光も闇も
時間も空間も
生も死も
ただ、
「観測したい」
という願いだけが存在していました
しかし願いだけでは観測できない
そこで生まれたのが
星々でした
太陽は「存在したい」
という願い。
月は「感じたい」
という願い。
木星は「成長したい」
という願い。
土星は「形にしたい」
という願い。
海王星は「夢を見たい」
という願い。
冥王星は「生まれ変わりたい」
という願い。
そして星たちは考えました
「どうすれば世界を体験できるだろう?」
そこで作ったのが
人間
人間は生き物ではありません
星たちが着る "体験用の服" です
だから人間の中には
複数の星が住んでいます
ある人は、月が強い。
ある人は、土星が強い。
ある人は、海王星が強い。
そして星たちは、
人間の人生を通して感情を学ぶ
月が泣いた日
月は長い間、理解できない感情がありました
それは「切なさ」
悲しいなら泣けばいい
嬉しいなら笑えばいい
でも切なさは違う
嬉しいのに苦しい
苦しいのに美しい
月は理解できなかった
そこで地球へ降りる
ひとりの人間として
恋をするために
そして初めて失恋した夜
月は空を見上げる
そこには、
自分自身が浮かんでいた
その瞬間
月は切なさを理解する
だから満月を見ると、
人は少しだけ切なくなる
月が学んだ感情が、今も世界に残っているから
作詞: nano、作曲: SUNO