「宇宙開発=何千億円もかけて完璧な専用機を作るもの」だと思っていませんか?
実は今、世界の宇宙最前線では、「完全な専用機を何年もかけて作る時代」から、「今ある資源を最大限生かして最速で成果を出す時代」へと、大きなパラダイムシフトが起きています。
今回のSpace Wave Japanは、いよいよ運命の時を迎える探査機「はやぶさ2」の超近接フライバイと、NASAの最新月面計画の知られざる裏側に迫ります。
10年以上宇宙を飛び続け、設計寿命をとうに超えた「はやぶさ2」。メインのイオンエンジンは大きく劣化し、まさに満身創痍です。しかし、その状態で約1億km先をとんでいる未知の小惑星「鳥船(トリフネ)」の中心からわずか800メートルを、秒速約5.2キロで駆け抜ける危険なミッションに挑みます。
ちなみに、番組内でご紹介したアメリカの「DARTミッション」が衝突実験に成功した場所は、地球から約1100万キロメートル離れたポイントでした。今回の「はやぶさ2」は、その約9倍も遠い極限の環境で、限界を迎えつつある機体をコントロールしながら過酷なミッションに挑んでいます。
「沖縄から北海道にある1円玉をレールガンで撃ち抜く」とも例えられる超高難度の挑戦。その成功のために考案された、限界を迎えた1秒に1枚しか撮れないカメラを使う「首振り固定の待ち伏せ作戦」とは何だったのでしょうか。
一方NASAでは、月面インフラ構築を急ぐ中で、JPLの倉庫に長年保管されていた火星探査ローバーのテスト機(EM品)を再活用する「PROMISE」計画が進んでいます。
宇宙のスケールで繰り広げられる「制約を力に変えるエンジニアリング」は、予算や人手、時間の制約に向き合う私たちの日常やビジネスにも、多くのヒントを与えてくれます。
完璧な設備を待つのではなく、今ある道具でどう成果を出すのか。
宇宙のリアルな現場から、あなたの明日につながるインサイトをお届けします。
【このエピソードの聴きどころ】
・倉庫の遺産が最前線へ
NASAが火星探査ローバーのテスト機に原子力電池を搭載し、極寒の月面探査へ転用する理由。
・月面で始まる「土木工事」
ロケット着陸時に舞い上がる砂から基地を守るため、ローバーで防壁(バーム)を築く月面インフラ建設。
・はやぶさ2の執念の延命措置
キセノンガスの噴射量を調整し、ガスをクッション代わりにして劣化したイオンエンジンを守る現場の工夫。
・限界突破の「待ち伏せ作戦」
秒速約5.2キロですれ違う小惑星を撮影するため、最接近の約1分前に探査機の姿勢を約2度だけ傾けて待ち構える巧みな航法。
・SFではない「地球防衛」
未知の脅威天体へ急行し、一瞬のフライバイで正体を探る「プラネタリーディフェンス」と「緊急調査」の最前線。
【ナビゲーター】
橋本圭子
山口たかえ
プロフィールはこちら:
https://note.com/space_wave_japan/n/n3b339f5e34e5
記事はこちら https://note.com/space_wave_japan/n/n8e7ddead1998?sub_rt=share_pw
フライバイ生放送 https://www.youtube.com/live/hVC3KP3FdQM?si=Xe1h_IE7AJKIjIfd
【おすすめリスナー】
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はやぶさ2の現在地が気になる方
限られたリソースで成果を出す考え方を学びたい方
宇宙ビジネスやイノベーションに興味がある方
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