【波乱の海旅行 プロローグ】
思えば、出発前夜から
雲行きが怪しかった。
今、夫と娘と私
3人で海外を旅行中なのだが、
今回は、今までにないほど
ハプニングが続いている。
旅行先は、イギリスとアイスランド。
8泊10日、少し長めの家族旅行。
出発の前日、夜8時。
ここから、不穏な空気が漂い始めた。
荷物をスーツケースに詰め終え
明日に備え
早めに寝ようとしたときだった。
夫が、青ざめながら言う。
「イギリスもETAがいるらしい」
ETAとは、ビザなしで入国する場合に
取得する必要のある電子渡航認証のことだ。
夫が退職する前には、
イギリスではいらなかった。
だからETAの有無を疑わなかったらしい。
だが、なんと2026年2月から
必要になっていたのだ。
それに気づいたのが、前日の夜8時。
スマホで申請しようとするのだが
昭和世代の私と夫は
スマホを上手く使いこなせない。
パスポートの読み取り
顔認証のカメラ撮影
エラーが出てばかりで進まない。
苛立ちが募り
ケンカが始まりそうな夫と私に
娘が「落ち着いて」と諭す。
スマホと格闘すること30分。
なんとか申請に成功。
幸い、申請後すぐに
ETAが発行され、胸を撫で下ろした。
これでもう大丈夫、だろうか!?
その不安は的中。
14時間かけて降り立ったロンドンでは
かつてない猛暑に
高音警報が発令されていた。
ETAは、ほんの序章。
予想外の事態が、
私たちを待ち受けていたのだった。
#声の旅blog #イギリス