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#157 「やってる」中二病論と、人生を支配する恐怖のプラセボ信仰【補講・後編】

こちらは日暮里ゼミナールの補講の第78回となる#157です。 二村の提案でリニューアルされたオープニングですが、みなさん的にはいかがですか。ぼくと田嶋からは、「ダラダラ話してからタイトルコール」という定型が、かえって“ダラダラ”を排除してしまっていると非常に不評です。今回も、そんな事務的な切り替えにしどろもどろになりながら、前編に引き続き“やってる”という概念をさらに深掘りしていきます。 そもそも、この「やってる」の正体は、一種の“中二病”的な感覚に近いのではないか、ぼくはそんな仮説を立てていました。中でも個人的にキツいのが、「手品」と「ものまね」です。 もちろん、それで生計を立てているプロフェッショナルは“やってない”(例外もありますが)。また、ごく一部の界隈にしか伝わらない先生のものまねを何十年も磨き続けているような人たちは、もはや伝統芸能や工芸品の域なので別枠です。 一方で、素人が芸能人のものまねを披露したり、覚えたての手品を得意げに見せたりするときに漂う、あの独特の羞恥心。その頑張っている感じが透けて見える瞬間こそが、“やってる”の核心なのではないか――という話になります。 ところが、この話題から二村の口を突いて飛び出したのは、「FBI捜査官やユリ・ゲラーは本物の超能力だ」という、世にも恐ろしいスピリチュアル発言でした。 ぼくは、霊感や超能力といったエビデンスのないオカルト全般、さらに言えば「私、霊感あります」と公言するような人種を最も信用していません。しかし二村は、前回語ったシミュレーション仮説と強引に結びつけ、「超能力や霊は、プログラムのバグや救世主のような存在として実在する」と言い張ります。 さらに、「皇室の方が伊勢神宮を参拝したら雨が止んだ話を信じている」「体に触れずに治療する整体師や気功師は本物だと思う」と、あまりにもピュアすぎるオカルト脳を惜しげもなく披露。ぼくからすると、恐怖でしかありません。 一方の田嶋は、「それは超能力ではなく『病は気から』というプラセボ効果だ」と分析します。つまり、人間は“気”全般、たとえば雰囲気や同調圧力、思い込みによって本当に体調まで左右される生き物なのだ、と。 実際、田嶋自身もその影響を受けた経験があり、子どもの頃、酔い止めだと言われて渡されたただのラムネで、本当に車酔いが治ったことがあるそうです。 さらに二村も、医師から診断されるまでは「自分は花粉症ではない」と思い込み、10年間まったく平気だったにもかかわらず、「あなたはほぼすべての草木に反応しています」と告げられた途端、重度の花粉症を発症したという、あまりにも単純でおめでたいプラセボ人生を告白します。 「本人がガチで信じ込んでいて患者の利益になるなら、それは詐欺ではなく本物の気功師だ」と田嶋と二村は妙に説得力を帯びた代替医療論で結託しますが、ぼくはとにかくスピが苦手なので、終始恐怖と拒絶しかありません。「強く念じ続ければ次の世代で腕がもう一本生えてくる」などと大真面目にのたまう二村とは、どこまで行っても平行線なのです。 あまりのスピ嫌いを見かねた二人からは、「スピリチュアルの専門家をゲストに呼んで論破してもらおう」という最悪な企画まで提案されましたが、ぼくが半笑いでガチ問い詰めし、最終的に口論になる未来しか見えません。そんな修羅場だけは、全力でお断りしたいところです。 TEXT:ユスカル https://www.wowrecords.jp/ 【当番組のwebサイトが開設されました!】 人生に「キク」ラジオ - 日暮里ゼミナール https://nippori.lamm.tokyo/
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