「うちの業界は、もう終わりですよ」──地方の写真館を営む60代の経営者が、面談の冒頭でそう言いました。
その彼が5年後、「業界の生き残りの第一人者」として地元メディアに取材され、同業から相談が絶えない存在になった。きっかけは、たった1冊の本でした。
今回のstand.fmでは、斜陽産業と呼ばれる業界の経営者が、1冊の本によって「時代に取り残された人」から「業界のサバイバー」へと反転していく構造を、実例を通してお話しします。
■ 斜陽産業の経営者を蝕む「見られ方」の圧力
売上減少そのものより苦しいのは、業界内での見られ方です。金融機関に「厳しい業界ですよね」と先に言われる。息子に「継がなくていい」と言ってしまう。この心理圧力が経営判断を鈍らせ、悪循環を生みます。
■ 商業出版で構造が反転する
書店のビジネス書棚に本が並んだ瞬間、地元記者が取材に来て、同業者が「生き残った理由を教えてほしい」と連絡してくる。出版から30日〜90日で、これらが同時多発的に立ち上がる。156冊のプロデュース現場で繰り返し目撃してきた景色です。
■ 5年10年働き続ける「紙の資産」
写真館の彼は、出版から3ヶ月で地元紙、半年で商工会議所講演、2年目から事業承継相談、3年目から金融機関セミナーの定例登壇へ。ほぼすべての案件が「本を読みました」から始まっています。広告費ゼロ、営業電話ゼロ。
私自身、2008年に出した『話術!虎の穴』が18年経った今も、毎月「読みました」という連絡を運んできます。斜陽産業ほど、業界内に本を出した人がいないため、差別化のコストが圧倒的に低くなるのです。
■ あなたの業界の1冊目を出しているのは誰か
この5年以内に商業出版で本を出した経営者は、あなたの業界に何人いますか。答えが「ゼロ」なら、そこにポジションが空いています。
決断を1年遅らせるたびに、1年分の複利が消えていきます。
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