1985年、22歳の私は、自分の劇団を作った。
そもそもの始まりは、前年に『フロムA』で見つけた無名劇団。
演劇を勉強しようとスタッフとして参加したものの、その芝居が、もう笑っちゃうほど面白くなかった。
「これなら自分が書いた方が面白いんじゃないか?」
そんな妙な自信から、初めての脚本を書き、仲間を集め、手探りで芝居を作り始めます。
渋谷センター街のルノアールでの出会い。なかなか集まらない役者たち。未完成の脚本。稽古場での衝突。そして、音楽が加わったときの高揚感。
1985年5月、新宿のアートシアターで迎えた旗揚げ公演。
照明の調光盤を操作していた私の耳に、客席からドッと笑い声が聞こえてきました。
そして2026年。
今回の収録をきっかけに、40年以上聴き返すことのなかった公演のカセットテープを発見。
初めて自分の作品を客観的に聴き直し、最後のカーテンコールを迎えたとき、思いがけないことが起こりました。
昔のことを語り始めたからこそ、見つけられたもの。
40年以上経って、過去の自分に出会えた気がします。
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