太平洋戦争は昭和20年(1945年)8月15日に終戦を迎えました。
終戦後の人々を少しでも勇気づけようと、そしておそらくは、なにより舞踊家としての存在意義を示さなければ、という気概から、終戦直後から各地で舞踊会が開かれます。
終戦後はじめての大規模な舞踊会としては、名古屋の二代目・西川鯉三郎によって催された「名古屋をどり」でしょう。
関東では終戦の翌月、昭和20年10月に前橋にて七代目・坂東三津五郎、七代目・松本幸四郎(三代目・藤間勘右衛門)、若柳吉佑(のちの若柳寿慶)らによって、こちらも3日間にわたる舞踊会が催されています。
同じく10月に東京・日比谷公会堂でも西崎緑が女優の杉村春子、ソプラノ歌手の長門美保らとともに歌と舞踊の公演を行っています。
このような舞踊会は大なり小なり各地で行われていたようで、戦争により憔悴した人々の心を勇気づけたに違いありません。
ここから徐々に舞踊界も復興に向かっていくわけですが、戦争の残した傷跡もまた、大きなものがあります。
それについてはまた次回・・・
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