ヴアシシュタはラーマ神に古い物語(神話)を話します。カールカティーという常に腹を満たすことしか考えていなかった鬼女が今回の物語の主役であります。ヒマラヤの山奥にいたこのおぞましい姿の鬼女は千年苦行しブラフマー神により病の化身である針(スーチカー)になります。生き物のハートに入り込み空腹を満たし針となりまた、ヴィシューチカ-というコレラ菌にもなります。コレラ菌を現在の新型コロナウィルスと置き換えて読んでみるとよりリアルにこの物語を読むことにもなりますし、その行為に悔いた鬼女がまた苦行をして悟り、改心し光明を得たのち、森で出会った問答が何よりこの物語のクライマックスとなります。「至高の真我」とは何なのか?ヴェーダーンタ哲学の極意の問答があります。「見るもの」と「見られるもの」とはまさにサーンキャ哲学のプルシャとプラクリティーであるわけでサーンキャは二元論と言われるところですが、この物語(王の語り)の箇所を聞くことによりこの相対世界をただ現し、物質宇宙がどのように展開しているのか説明しているのがサーンキャ・ダルシャナであり、ヴェーダーンタ哲学の不二一元論となんら異なる考えではないことに気付かされます#ヨーガ・ヴァーシシュタ#インド哲学#ダルシャナ#ヴェーダーンタ哲学#不二一元論#サーンキャ哲学#真理#真我#わたしとは誰か?