主人の勤め先はいわゆる大企業で産業医も常駐しており健康診断もありました。毎年異常無しで健康でしたが、仕事は激務で咳が続く事が心配で私は病院で見てもらうことをすすめていましたが、やはり仕事優先でした。二年前いつもの健康診断で肺に6センチの癌が見つかり、転移ありのステージ4でした。一年半の闘病で、多発性脳転移、心臓に水がたまり、喀血と次々と症状が出ましたが、亡くなる寸前まで意識がはっきりしており本人も私も大変苦しい時間でした。病気発覚時、腫瘍が大きかったため、産業医が前年のレントゲンを確認しましたが、影はありませんでした。一年で6センチの癌、でもCTをとっていれば結果は違っていたかもしれません。肺がんは大きくなってからでないとレントゲンでは見つける事は難しいと主人が病気になって知りました。これはどなたかを脅かしたり、自分の苦しかった事を伝えるために書いたのではありません。健康診断はあくまでも健康診断です。自分の健康はその一歩前に進まないと守るのは難しいと痛感しています。