この録音は江戸囃子の中でも一番オーソドックスな演目です。屋台・昇殿・鎌倉・四丁目・神田丸・屋台を通して行うことを「ひとっぱやし」といいます。
この言い方はいわゆる口語体とでもいいましょうか、「ひとっぱやしやろう」みたいな使われ方をしますので、正式な名称としては不適切かもしれません。しかし、通しで演奏する事の別の呼び名はありません。
本録音は2024年2月に私が所属する囃子会のお稽古です。隣の部屋では投合という曲を稽古しているので一部曲が被って聞こえますが、ご容赦ください。実際に祭礼の現場でも掛け屋台や神楽殿で演奏しているときに御神輿の渡御が来る場合があります。その時の風情のつもりで聞き流していただけると幸いです。
さて、この「ひとっぱやし」ですが前述の5つの曲が使われるのが一番基本形となります。ここに秘曲(間物)と呼ばれる別の曲が加わることもあります。
曲と曲の繋がりも決められたルールに則りながら、おおよそ即興で演奏されます。このルールが存在をするから江戸囃子(葛西囃子・神田囃子も含む)を知っている人同士は別の囃子連に所属していてもセッションすることができます。
曲一つ一つの中にもそのルールがあり、例えば、この笛のメロディを吹いたらばここに移行するといったものです。「きっかけ」と言われるもので、祭囃子以外の即興音楽に共通するものだと思います。
このように江戸囃子は大変奥が深く、いくら学んでいても新しい発見ばかりです。お祭りの風景を想い出しながら、そう、太陽が降り注ぐなか神楽殿の前で芸を見る感覚でお楽しみいただけると幸いです。
#囃子
#お囃子
#江戸囃子
#祭り
#篠笛
#お稽古
#和太鼓
#笛
#お祭り
#練習