(2024/7/27 #1292)
国際競争力をつけた日本車メーカー、そしてトヨタ。
・日本の貿易黒字額年約60兆円。
・日本構造摩擦。
1980年代初頭、1980年には日本の対米貿易黒字は約100億ドルでした。しかし、その後急速に増加し、1985年には約500億ドルに達しました。1987年には約600億ドルとピークに達した。
・現生産体制という守りの戦略
1984年、トヨタはゼネラルモーターズ(GM)と合弁で「NUMMI(New United Motor Manufacturing, Inc.)」をカリフォルニア州フリーモントに設立し、現地生産を開始。
トヨタは1988年にケンタッキー州ジョージタウンに独自の製造拠点を設立し、カムリの生産を開始しました。これはトヨタにとって初の完全所有の北米生産工場であり、現地生産能力を大幅に強化しました。
2006年: テキサス州サンアントニオに新しいトラック工場が開設され、タンドラの生産が開始されました。2000年代中盤には、トヨタの北米市場向けの車両の約60%が現地生産。
・攻めの戦略
レクサスの投入。1989年
単価を引き上げ、最新鋭の技術を盛り込んだ製品をつくり、より技術力をつくり、円高でも国内製造日本車が稼げるラインナップとして大成功する。
ハイブリッド車の投入。1997年
こちらも同様に付加価値を引き上げることを、電子制御部分で実現。国内生産をし、他社が追従難しいカテゴリかつ環境ブームの追い風で大躍進。
こう考えると円高不況の中でも国内生産を残すのに高いラインナップを作り出すことに成功したり、新たなマーケットを創造するハイブリッドというモデルを作れたことはなんだかんだでものすごいことだなと思いますね。日本のエレクトロニクス産業はなかなかここができなくなったしまった。部品とか製造装置とかそういうのは相変わらず強かったりするので、エレクトロニクスが死んだわけではないですし、最近はまた伸びてきている分野もありますね。