野菜が地方で確実に有利な理由(2024/8/22 #1325)
・野菜の流通問題
かねてから言われているように規格化商品を流通させるため、品種なども流通適合で熟すのも店頭を前提に設計されている。特に野菜はとれたあとにも蒸散などが続き、水分量が多い作物も多いことから冷凍なども難しく、品質維持が極めて困難。カット野菜などはカットすると痛みやすいこともあって、消毒作業が行われ、カット部分から旨味も栄養も流出して単なる食物繊維でしかなくなっていく。
結果として作物がとれて、流通規格を無視できる地方の野菜がおいしくなる。品種も自分たちで選べて、完熟で出すことも可能。カットなど加工が入らないために鮮度も維持され、旨味も担保される。さらに価格についても野菜に肉や魚並のグラム単価を支払う人は少ないため(例外は一部あるが)、流通コスト的に地方のような野菜を都市部で販売することは極めて困難。
・高齢化社会とインバウンドの拡大
高齢化での需要減の一方で、インバウンドは拡大
すでに日本のフルーツへの注目は確立されてきている。次は野菜。
・ビーガン市場の拡大
世界のビーガン市場は確実に拡大しています。ビーガン食品市場は2022年に165.5億ドルの価値があり、2023年から2030年までの間に年平均成長率(CAGR)10.7%で成長し、2030年には375億ドルに達すると予測されています。また、別の報告では、2023年に331.4億ドルから2032年には1030億ドルに成長し、CAGRは13.51%になるとされています。この成長は、ビーガンダイエットの健康上の利点に対する認識の高まり、動物の虐待に対する懸念、植物ベースの代替品に対する需要の増加によって推進されています。