火水(かみ)へII
一 ニ 三 四 五 六 七 八 九 十
(ひと ふた み よ いつ むゆ なな や ここの たり)
一 ニ 三 四 五 六 七 八 九 十
月ゆるみ
水みちみちた この実身(みみ)に
日そそぎ
霊(ひ)みなぎり
火の魂の燃えむすぶ
ひとは
一十(ひと)
踏みしめた土の底から
石を祀り
山を呼び
青人草(あおひとくさ)の憂いを奏でる
五本の指を
天へ伸ばして
ムムムムムウウウウウウウウウウ ア
実身(みみ)をさかさに貫いて
噴き出す声
ひと と 人々
心の海に滅してしまう
言葉ではなく
光波(ことば)を
光透波(ことば)を
息に合わせて
みたしあう
豊穣の海の音秘める
乙姫の
言座(ことくら)ひらいて
アオウエイ
アイウエオ
あいの真言(まこと)
せかいを澄ませ
光ひとつずつあがっていく
東 西 南 北
四方
八方
打ちしきる掌(て)の音は
風の息吹
雨の律
むきあう火水(かみ)をはげしく揺さぶる
邪気よ 祓え
祓い清めのうたをうたって
ひと と 人々
調和(まつろ)う日暮れ
ひふみ よいむなや
こともちろらね
しきる ゆゐつわぬ
そおたはくめか
うをえ にさりへて
のますあせゑほれけ
暁に
鳥立つ音を待ちわびて
ひかりふる
新(さら)つの生命の
今日を貴(とうと)ぶ
一 ニ 三 四 五 六 七 八 九 十 百 千 卍
(ひと ふた み よ いつ むゆ なな や ここの たり もも ち よろず)
・青人草…人間のこと
#神道 #青人草 #魂 #邪気を祓う #ひふみ祝詞
☆音楽…風響く(グラバア俊子)
☆朗読フリーです。お読みくださった時は、お知らせください。