言(こと)の玉
言の玉
ころころと
耳のうしろへ
うったえる
詩(うた) コトを
歌 オトを
唄 ヨゴト(寿詞)を
くちびる借りて
字にこめて
とおい焔の
かたちあらわす
なやみ
祈り
つっぷした夜
背骨をかけぬけ
夢のはじまり
鏡のおくへ
ちりちりと
映しだされる
はるかな時間(とき)を
くぐった
約束
大宙(おおぞら)の
息にぬれ
光につらねて
とどく 玉
ひとがくるしみ
真問(まど)う心魂(こころ)へ
現(うつつ)の言答(いわと)
開き
鳴り
うた となって
夢 となって
言玉(ことば)を
光透波(ことば)を
ふきだしていく
耳をすませ
こころを放て
言玉(ことば)を
光透波(ことば)を
逃さぬために
生きなずむ
わたしたちの
ねがいが
天地に
融けあうように
詩集『真光透とふ』より
#神道 #うた #生きなずむ
🌕音楽 夏色叙情(甘茶の音楽工房)
🌕朗読フリーです。(もしお読みくださったらお知らせください)