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宮沢賢治 なめとこ山の熊

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今年の漢字は、熊🐻だそうで…。 この物語の時代、人間と熊の間にはそれなりに明確な「境界」があったはずです。街の荒物屋の主人は境界を越えることなく、小十郎のような猟師が命懸けで境界を越えて山に入り、熊と対峙していました。 しかし現代、かつて緩衝帯となっていた里山の崩壊や、木の実等の餌の枯渇(気候変動が原因となっている場合も有)、街で食べる事を覚えさせてしまった事のように、熊が街に出てきやすくなった原因は、人間の行動にもあるようです。 数々の事件を思えば、安全確保が最優先であることは間違いないけど、ただ熊を排除するだけではなく、「なぜ彼らがそこに来ざるを得なかったのか」という背景に目を向けて、この物語に込められているような、全ての命への慈しみを誰もが持てたら良いのに…と思います。熊の脅威に晒されていない地域に住んでいる私がこんな事言うのは、綺麗事過ぎて反感買うかもしれないけど…。 私としては、山の中の描写も好きです。 山が霧か雲を吸ったり吐いたりしているとか、青黒いトンネルの中を行くようとか、そこら中が花が咲いたように日光が落ちているとか…✨ 母子の熊のシーンでクロモジの香りがするのも好き。 クロモジって、爪楊枝に使われる良い香りの木です。爪楊枝使うたび、あのシーンを思い出しそうです。 #朗読 #青空文庫 #宮沢賢治
1日前
コメント(9)
郎女(いらつめ+)/詩人・朗読者
熊たちと小十郎の、与え与えられる命。ギリギリの局面でもその定めをお互い分かっていて、きちんと敬いあい、命の手順を大切にしていること、そして彼らを取り巻く自然の描写の美しさに心が震えました。 両者の関係性を少しも知らない、また自然の厳しさ美しさをわかろうともしない人間が、それらをいとも軽く扱っていて、聴きながら私も腹立たしくなってしまって。これは今の時代でもあることですよね。 この作品って、一文が長くて句点がなくて。どこで切るか、つなげるかが難しいのに、もなみさんがとてもわかりやすく読んでくださったので、情景をそのまま思い浮かべることができました。  熊が血を吐いて倒れていた場面では涙が出そうになりました。最後の場面では、尊ささえ感じて、じっと胸を押さえて聴き入りました。
7時間前
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はなゆり🌸ピアニスト・作曲家・朗読家
もなみさん、このお話、全文読んでいただきありがとうございます。 私は、このお話を10分くらいに抜粋して、美しいひきざくらの花のところを読んだことがあります🌸 「月の光が青白く山の斜面をすべり、銀の鎧のように光る、くろもじの木の匂いが月のあかりといっしょにすうっとさした…」 なんて美しいシーンなんだろうって思います✨ でも、それではこのお話のいちばん大切なところを読んだことにならないんですよね。 「熊。おれはてまえを憎くて殺したのでねえんだぞ。この次には熊なんぞに生まれなよ」 このセリフ、どう読んだらいいんだろう、って、すごく悩みました。 いつかは全文読みたいと思っています。
17時間前
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もなみ
あの母子熊のシーン、美しいですよね! 私も、この物語の何が好きって、情景描写が美しいのが、まず大好きなんです💕 どのシーンが1番響くか、それは、その時々、人それぞれ違っている物だと思います😊 小十郎のセリフ、悩みますよね。私は、小十郎が常日頃から思っている事と思って読みました。猟師として生計を立てている事を思えば、まるで初めての殺生のように強く感情をこめるのは違うかな…?と。 いつか、きっと全文チャレンジしてくださいね✨
10時間前
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ヤシロうさぎ
こんにちは、 私は読書が海外の文学に偏っていて 宮沢賢治のこともあまり詳しくなく、 この物語も今回が初体験でしたが、 正直なところ、あまりにも 現代の私たちを突く物語で ラストに強烈な衝撃を受けました。 まだこの物語に対する感想を 述べられるほど頭が 整理できていないのですが、 このような作品に出会えたことに 感謝したいと思います。 朗読、とても素晴らしかったです! いろんなことを、考えさせられました。
19時間前
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もなみ
ありがとうございます! 現代の内でも、ごく最近、熊問題はホットですよね。 色々と考えていただけると嬉しいです☺️
11時間前
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ポポー
このお話を聴くと映画になったマタギを想い出します。最近のマタギ映画ではなく1980年代の映画です。 主に熊🐻や鹿、猪🐗やウサギなどを狩猟していたマタギ村の人々の話です。現在でも数が少なくなったけれどいます。 熊と真剣に対峙し熊の生態を知り抜いた人達です。 最近の熊による被害は深刻で毎日のように報道されてましたね。 山での食糧になるブナの実の不足などから市街地にまで出てきて人を襲うようになってしまった😵 気候変動も大きな目で見れば人間が引きおこしたことです。マタギのような猟師が減って人を怖がらなくなっているようだし。人を食べるようになってしまった熊は駆除されてしまう。この問題はとても難しくて、処分する側も苦渋の決断なんでしょうね。だって命が助かってもかなり顔にダメージがあるそうですから。やむを得ないことなのかも。小十郎も悩んだでしょうね。熊の言葉が分かるようになって尚更だったでしょう😌 いろいろと考えさせられる作品を朗読してくださってありがとうございます🌿
1日前
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もなみ
マタギ村の映画、気になります。命のやり取り、どんな風に真剣に対峙するのだろう…? 熊の被害、ニュースで聞く度に心が痛みます。現地では、恐ろしい思いをされていると思います。 熊の食糧となる木の実の中には、木の実を食べる動物の個体数が増えすぎないように、不作の年を数年に一度繰り返す物もあると聞きます。でも、他の植物を見ていても気候変動の影響を受けている物もあるので、ブナの木も気候変動の影響を少なからず受けていると思います。 処分する方々、どうかご無事でと願います。人を守るために危険に立ち向かう事、尊敬します。 物語を読んで、色々と考えさせられますよね。熊にも親子があり、人にも家族があり、やはり命は尊い。
19時間前
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kocchi-(コッチー)
もなみさん✨私の中で、この物語は、今年始めからずっとブームでした🙌 今年になって、なめとこ山が実在するというのを知ったり、今夏、鉛の湯に行った事もあったので、思い入れも深くなりました。 そんな折にもなみさんの朗読でこの物語を聴くことができて大変嬉しかったです😆 もなみママ、ありがとうございました✨ それにしてももなみさん、どんどん東北弁が板に付いてきてすごいわぁ✨って思ってます‼️ 東北弁、どっかで聴いて練習してたりしますか? この物語は、現代の熊問題の最中に読むと、特に色々と考えさせられますよね。 人間の事情、熊の事情、それぞれの目線で公平に書かれているところが好きです。 最後は衝撃的ですが、熊が小十郎を昔ながらのアイヌの熊送りの儀式イオマンテ風に弔っているのもすごく深い。 大好きな作品です。 宮沢賢治記念館近く蕎麦屋さんで『なめとこ山』っていうのがあるんですが、いつも行った時閉まっていて、まだそこでお蕎麦食べた事ないんですよー。 来年は実現させたいです✨ あ、コーフンのあまり、コミュニティに関連写真をアップしてしまいました。笑 爪楊枝に使われるクロモジ、初めて知りました✨
1日前
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もなみ
鉛の湯の話♨️、なめとこ山のサウナの話、記憶に新しいです。ほんとに羨ましい✨ 宮沢賢治さん作の物語には、よく東北弁が出てくるので、練習しようとしたことはありますが、東北弁もいろいろあって、結局何となくの雰囲気で読んでます😅ネイティブに怒られそう🙇 コミュニティにたくさん写真をアップいただき、ありがとうございます!!アイヌのイオマンテ、初めて知りました…!!すごい!本当に興味深いですね。 なめとこ山のお蕎麦、気になりますね。なめこの載った山菜そばかな…?? クロモジ、四国の山にもよく自生しているんですよ♪
19時間前
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