未来のことばかり考え 人生を先送り している人へ
https://youtu.be/po96-D_KvQQ?si=u8D1GlnWcuFF1trC
岸見一郎さんといえば、『嫌われる勇気』の著者として知られている。
けれど私が岸見さんに興味を持ったのは、以前「100分de名著」で紹介されていた、マルクス・アウレリウス『自省録』の解説だった。
哲学を声高に語るのではなく、「日々をどう生きるか」という目線で、静かに、淡々と話されていたのが印象的だった。
答えを教えるというより、考える余白をそっと差し出されるような感じ。
そこから、岸見さんの言葉を折に触れて聞くようになった。
そして最近、人生を「先送り」してしまう感覚についての話に触れて、また少し、立ち止まった。人生は、まだ途中。
本番はこの先。
そう思ってしまう日がある。
もう少し落ち着いたら。
もう少し整ったら。
ちゃんとした自分になってから。
そんなふうに、
今を「仮の時間」にしてしまうことが、
知らないうちに癖になっている。
岸見一郎さんの言葉に触れて、
はっとした。
人生は、
未来に向かって進む一本の道ではなく、
「今」という点の連なりなのだと。
旅やダンスのように、
終わることや、うまくいくことが目的ではなく、
今その場に立っていること自体に意味がある。
何かができていなくてもいい。
迷っていても、立ち止まっていてもいい。
生産性や評価の外に、
「生きているだけで十分」という場所が、
ちゃんと用意されている。
今日のこの時間も、
もう人生の一部。
そう思えたら、
少し肩の力が抜けた気がした。
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