🟣「古寺と庭園」(1968)の16歳の著者へ73歳の元著者からの手紙について(14:11)2025.12.22収録・配信
https://stand.fm/episodes/6948c5d45aa2693124060d41
🔵この放送内容をpurpleさんが三十一文字に詠んでくださいました
短歌三首
一、 若き日の 筆にのこりし 古庭の 光と影を 今また訪う
二、 行けぬ寺 文字に蘇り 声となる 十六の我へ 老いの手を差す
三、 観光は 光の裏を 見む道と 生徒とゆけば 影にも花ぞ
【約800字の要約】
語り手は「中学生の皆さん」へ語りかけながら、自身の青春期に書いた作品――ショートショート「アルファ・ベータ・ガンマの中の男が考えること」や、高校修学旅行記「古事と庭園」、大学院初期の随筆「瞑想の像の成長」――を半世紀ぶりに読み返した経験を振り返る。
これらの原稿をAIによって文字起こし・解析する作業を通して、自身の「時間の層」を眺め直し、失われていたものがデジタル技術によって再生される不思議を感じている。
特に「古事と庭園」(1968)には「もう一度訪れたい寺」として奈良や京都の名刹が記されていたが、著者はそれを果たせなかったと語る。73歳の現在、その未遂の願いを胸に、16歳の自分へ思いを綴った。かつての「私」と今の「私」との往復書簡のような言葉が、AIには書けない「当事者の時間」を刻む。
さらに、「観光」という語の本質を「光を観る」だけでなく「陰をも見る」こととして捉え直す。教師として生徒と修学旅行に出た経験を重ね、名所旧跡を訪ねることの教育的意味――見ること・感じること・歴史と出会うこと――を省察する。光輝く場所の美しさの背後にある「影の物語」こそ、学びの根源にあるのだ。
この語りは、AI技術が再生した過去と、老いた自我の内的対話を紡ぐ「読み聞かせの世界」であり、時間・記憶・教育の縒り合わせの記録である。
🟣修学旅行記(1968)「古寺と庭園」を読み返し、今、読み解く(blog)1968+2025 執筆
https://autoethnographyforyouandme.blogspot.com/2025/12/blog-post_21.html
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*「ライトアップされる談山神社」公式Xより