■本日頂いたご質問
毎日の放送ありがとうございます♪
健診項目についての質問です。
無料や補助ありで受けらる健診項目が、様々なので、何を本当に毎年受け続けておけばいいのだろうかと思ったのです。
職場健診で受けた項目、人間ドックの項目、退職後病院で受けられる健診セットメニュー(有料)のいろいろあったり、扶養になって保険組合から無料で受けられるようになった項目と、内容がさまざまなんです。
保険組合によって対応が違うのでしょうけど。
例えばHbA1cがあったりなかったり、クレアチニン検査があったりなかったりで、毎年あった数値結果が途絶えるんです。
実費にしてでも、必要な検査項目って何なのでしょうか?
そもそも、素人がそんなこと考えず、(無料で)受けられる項目だけ受けていればいいのでしょうか?
(数値みて安心できるだけの判断力を持ってませんしね。)
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■AI要約(誤字はご勘弁ください)
### 検診項目の選び方:医師が教える「おすすめ」と「避けるべき項目」
リスナーから「職場や保険組合によって検診項目が異なり、何を受ければいいのか分からない」という相談に対し、内科医の視点から「ぜひ受けてほしい項目」と「おすすめしない項目」をそれぞれ解説しています。
#### 1. ぜひ受けてほしい検診項目(3選)
毎年でなくても、一度はチェックしておくべき項目です。
* **クレアチニン(腎機能)**
法定健診(一般的な健康診断)の項目に含まれていないことが多いですが、腎臓の状態を知るために非常に重要です。数値から算出される「eGFR」を確認することで、腎臓がどれくらい働いているかを把握できます。オプションにあればぜひ追加してください。
* **骨密度**
特に閉経前後の女性には強く推奨されます。女性ホルモンの減少とともに骨密度は急激に低下するため、一度は自分の骨の状態を知っておくことが将来の骨折予防につながります。
* **腹部エコー(超音波検査)**
胸部レントゲンでは分からないお腹の臓器の状態を確認できます。人間ドックには含まれることが多いですが、オプションで選べる場合は一度受けておくと安心です。
#### 2. おすすめしない、避けるべき検診項目
不安を煽るだけで、メリットが少ない可能性のある項目です。
* **腫瘍マーカー**
がんのスクリーニング(早期発見)目的で受けることは推奨されません。がんがなくても数値が上がることがあり、一度高い値が出ると、不安なまま高額な追加検査を繰り返す「負のループ」に陥りやすいためです。
* **線虫検査や一部の遺伝子検査**
最近話題の「線虫でがんがわかる」といった検査や、科学的根拠が乏しい遺伝子検査は注意が必要です。不安を煽って収益を得るビジネス的な側面が強いものもあり、医療の現場では推奨されていません。
#### 3. 結論:何を受けるべきか
自治体や保険組合が補助を出している「標準的ながん検診(マンモグラフィー、便潜血検査など)」は、有効性が証明されているため受ける価値があります。一方で、自費で追加するオプションについては、不安を解消するどころか、逆に不要な心配やコストを増やす可能性があることを理解しておく必要があります。
まずは「クレアチニン」や「骨密度」など、自分の体の基本性能を把握する項目から意識してみるのが良いでしょう。