■本日頂いたご質問
インフルエンザ流行ってますね。そこで疑問が!感冒、急性咽頭炎、気管支炎などの違いってなんでしょうか?治療法も違うのでしょうか。風邪と思ったら重篤な疾患だった!なんて事もあるんでしょうかね。。風邪は万病のもと…是非ともお聞きしたいです
この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!
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■AI要約(誤字はご勘弁ください)
今回の放送では、リスナーの「おさむさん」から寄せられた「風邪(感冒)、急性咽頭炎、気管支炎の違い」や「風邪だと思っていたら重い病気だったというケース」についての質問に、内科医のたけお先生が詳しく回答しています。
#### **1. 風邪の診断の難しさと解剖学的な分類**
たけお先生はまず、風邪は診断が非常に難しい病気であると指摘します。これらを理解するためには、空気の通り道である「気道」の解剖学的な場所を知ることが重要です。
* **上気道:** 鼻やのど(咽頭・喉頭)の部分。一般的に「風邪」と呼ばれるのはこの領域の感染症です。
* **下気道:** 気管、気管支、肺。奥に行くほど細菌感染の割合が高くなります。
#### **2. 風邪・咽頭炎・気管支炎の違いと治療法**
それぞれの疾患には、原因や治療法に明確な違いがあります。
* **風邪(感冒):** ほとんどが**ウイルス**が原因です。そのため、抗生剤(抗菌薬)は効果がありません。治療は、のどの痛みには鎮痛剤、咳には咳止めといった「対症療法」が基本となります。
* **急性咽頭炎:** のどの炎症です。大半はウイルス性ですが、一部に「溶連菌」などの**細菌**が原因の場合があります。細菌性の場合は抗生剤が処方されますが、ウイルス性の場合は風邪と同様に対処します。
* **気管支炎・肺炎:** さらに奥の気管支や肺の炎症です。肺に近いほど細菌感染の可能性が高まり、特に肺炎が疑われる場合は、原因菌に合わせた抗生剤治療が必要になります。
#### **3. 「風邪」に隠れた重篤な疾患**
「ただの風邪」だと思い込んで放置すると危険なケースがいくつか紹介されました。
* **急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん):** のどの蓋(喉頭蓋)が腫れ上がる病気です。空気の通り道を塞いでしまうため、窒息の恐れがある非常に危険な疾患です。
* **肺塞栓症や心不全:** 感染症ではなく、血管が詰まったり心臓の機能が低下したりすることで、咳や息切れが起こる場合があります。
* **結核:** 咳が長引く場合に忘れてはいけない疾患です。
#### **まとめ:受診のタイミング**
たけお先生は、自宅での療養も大切ですが、以下の場合は医療機関の受診を検討すべきだとアドバイスしています。
* 高い熱が続く、あるいは咳がひどくなる場合。
* 症状が**1週間以上**長引く場合。
冬の時期はインフルエンザや新型コロナウイルスだけでなく、様々な感染症が流行します。「風邪は万病のもと」という言葉通り、自分の症状を慎重に見極めることが大切です。