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#112【朗読&トーク】告別/宮沢賢治〜心に芸術を持って〜

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春と修羅第二集/宮沢賢治より 三八四  告別  一九二五、一〇、二五、 おまへのバスの三連音が どんなぐあひに鳴ってゐたかを おそらくおまへはわかってゐまい その純朴さ希みに充ちたたのしさは ほとんどおれを草葉のやうに顫はせた もしもおまへがそれらの音の特性や 立派な無数の順列を はっきり知って自由にいつでも使へるならば おまへは辛くてそしてかゞやく天の仕事もするだらう 泰西著名の楽人たちが 幼齢弦や鍵器をとって すでに一家をなしたがやうに おまへはそのころ この国にある皮革の鼓器と 竹でつくった管くゎんとをとった けれどもいまごろちゃうどおまへの年ごろで おまへの素質と力をもってゐるものは 町と村との一万人のなかになら おそらく五人はあるだらう それらのひとのどの人もまたどのひとも 五年のあひだにそれを大抵無くすのだ 生活のためにけづられたり 自分でそれをなくすのだ すべての才や力や材といふものは ひとにとゞまるものでない ひとさへひとにとゞまらぬ 云はなかったが、 おれは四月はもう学校に居ないのだ 恐らく暗くけはしいみちをあるくだらう そのあとでおまへのいまのちからがにぶり きれいな音の正しい調子とその明るさを失って ふたたび回復できないならば おれはおまへをもう見ない なぜならおれは すこしぐらゐの仕事ができて そいつに腰をかけてるやうな そんな多数をいちばんいやにおもふのだ もしもおまへが よくきいてくれ ひとりのやさしい娘をおもふやうになるそのとき おまへに無数の影と光の像があらはれる おまへはそれを音にするのだ みんなが町で暮したり 一日あそんでゐるときに おまへはひとりであの石原の草を刈る そのさびしさでおまへは音をつくるのだ 多くの侮辱や窮乏の それらを噛んで歌ふのだ もしも楽器がなかったら いゝかおまへはおれの弟子なのだ ちからのかぎり そらいっぱいの 光でできたパイプオルガンを弾くがいゝ ※一行目の”バス”は、コントラバスの事ではないかと思われます。  ※ベートーヴェンの『告別』という曲もなんだか意識しているようなそんな気がしています。 遠野にある道の駅みやもりにも澤里武治さんの展示があります。この日はそのコーナーは閉まっていましたが。 https://www.instagram.com/p/DTonDCIEqTp/?igsh=NGJxaW90NXlubHR5 遠野市立博物館の様子 https://www.instagram.com/p/DTsI6VZEgS1/?img_index=19&igsh=YTdnNzJ1dm4wbWpp —————————————————————————————— 【BGM】※ライセンスフリー音源 クラシック名曲サウンドライブラリーより 4つの即興曲 Op.90/D.899 第3番 変ト長調/シューベルト classical-sound.seesaa.net/article/210687889.html #朗読 #詩朗読 #宮沢賢治 #告別 #卒業 #子育て #芸術 #クラシック #シューベルト #ベートーヴェン
3月17日
コメント(22)
須藤三智穂
コッチーさん、この詩胸に沁みます。 コッチーさんの解説を聞いてから、もう一度お聞きすると、言葉がぐんぐん胸に入ってきました。 素質と力を失っていく人がたくさんいること、ひとりのやさしい娘を思ったり、みんながあそんでいるときに、石原の草を刈ったり…そういう時に、空いっぱいの光でできたパイプオルガンを弾くがいい…なんてあたたかく深いのだろうと思いました。 そして詩の朗読のあとのコッチーさんのお話を聞いて、この配信全てがひとつの作品だと感じました。 ありがとうございました😊✨
4月6日
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kocchi-(コッチー)
三智穂さん、今回も丁寧に番組を聴いてくださってどうもありがとうございます🥹✨ もう一度聴いてくださったとの事、とても嬉しいです。 郎女さんの詩の読み解き番組でもよく思う事ですが、やはり詩のバッググラウンドなどを聴いた後に再度聴くと、最初に聴いた時と見える景色が変わってくるんですよね。 気になっていた詩や物語の言わんとしている事が、旅を通してわかる時が1番嬉しくて、旅先で、これは絶対番組でお話しなくては!とワクワクしておりました。 そんなわけで、番組自体を作品と捉えてくださった事も大変嬉しいです✨
4月7日
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郎女(いらつめ+)/詩人・朗読者
さすがkocchi-さん、賢治さんのいろいろな事情を詳しくわかりやすく解説してくださりありがとうございます😊いろんな資料を読み解いていらっしゃるんですね。そして賢治さんを中心に、拡がっていくkocchi-さんの世界…✨️スバラシ(ばけばけ風に)!
3月23日
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kocchi-(コッチー)
郎女さーん!ありがとうございます✨ 旅をしている中で出会う賢治さんの新たな情報にいつも心震えてしまう私です。 旅をしながら得たものって、その時の土地の思い出と共に記憶に残りやすくっていいです。 イツモ、アリガトゴザイマス!(もちろんバケバケ風に!)
3月24日
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さぼてん
どっどど作曲依頼されてたんですね😳 又三郎は遠野の小学校。遠野に行ったことはないけど、イメージ合いますね☺️✨ 何か不思議なものがいそうなイメージです。
3月21日
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kocchi-(コッチー)
さぼてんさん! そうなんです、賢治さんからの作曲依頼。 まさか、そんな相手がいたとは思いませんでしたよ。 聴きたかったですね。 映画の風の又三郎で、曲がついていたのですが、あれは現代の作曲家の方のものでした。 それはちょっと暗かったのでイメージと違ったんですよね。 遠野は不思議なもので溢れてますよ〜🤭 妖怪好きにはたまりません✨
3月21日
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もなみ
ゼンマイの芽のほごれる音✨ 賢治さんらしいですね!ふわふわと、ゆるやかだけど堂々とした感じの音かな…?タケジさんは、どんな風に受け取ったんでしょうね🤭 「ちからいっぱいの そらいっぱいの 光でできたパイプオルガンを弾くがいい」 このフレーズが素敵すぎます。 足元の悪い石原で草を刈っているその頭上の雲から、光の柱が何本も降り注いでいるのを想像しました。 さびしいときも、侮辱や窮乏の時も、空の下。心の持ちようで芸術の心でいられるのかもしれませんね♪
3月19日
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kocchi-(コッチー)
昨日ちょうどゼンマイを見かけまして、思わずその音を想像してしまいました! フルンポロロン….という感じでしょうか。笑 でも、こういうの想像するの楽しいですね。 賢治さんはいつもそんな風な眼差しで植物達を見ていたんだなぁ、とこれまた惚れ直してしまいましたよ。 物語を読んでると感じるあの音楽性は、やはり賢治さんのこういう感性からきていたのですね。 それにしてももなみさんの想像力と風景を思い描くチカラがすごいわ✨ 雲から降り注ぐ光の柱、まさにまさにこれってパイプオルガンですね! こういう事を思い描ける心こそ本当に豊かな人だといえると思うのです🥹
3月21日
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Yoko
はい〜表現すること。。 豊かな創造。。芸術。。日々の生活で、忘れられがち、削られがち、、かも知れませんが、心に持っていたいです☺️
3月17日
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kocchi-(コッチー)
Yokoさんは、ドラムに風さんの音楽🎶で、常に心豊かに過ごされている印象です😆✨
3月18日
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相良ユウ 【七色ボイスを目指す男子】
コッチーさん、こんばんは🙌🌃‼️✨✨ 卒業シーズンに相応しい別れの詩ですね😊🌸🌸 何だか胸の内に静かに流れ込んで来るような、深くて、沁みる感じがあります✨✨ 風の又三郎のどっどど~の部分を武治さんに依頼されていたんですね💡武治さんが作った風の又三郎の音楽を聴いてみたかったです🤗✨✨ あまり意識していなかったのですが、宮沢賢治さんってお坊ちゃんでしたか👀✨✨ なるほど、時期的にも武治さんが有力候補なんですね💡 因みに芸術に対しては『ハードルが高い』という表現の方が良いかもです(^^) 『敷居が高い』は「何か不義理な事があってその場所に行きづらい」という意味なので😊(僕のうろ覚えの知識ですみません🤣) スタエフも最近卒業される方々が多いので、暖かく新たな旅立ちを見守りたいですね🤗🌸🌸
3月17日
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kocchi-(コッチー)
ユウさん、こんばんは🙌🌃 まずは、コチッたちゃんの発見ありがとうございます😂 そっか!私、誤用してますね。 『ハードルが高い』が正しい! ノーコチ目指して今後も精進しますが、見つけたらまた遠慮なく教えてくださると嬉しいです🤣 昔は、コチッタ審議会という私の間違いを探す人達が存在したのですよ。笑 賢治さん、実は、花巻1のお金持ちの長男なので、かなり裕福な暮らしをされていたのです。 それが、本人的には嫌だったみたいですね。 特に質屋だったので、貧しい人を相手に商売をしている、という感覚が強かったみたいです。 教師時代は、自分も給料がよかったので、よく生徒さん達にもご馳走もしていたみたいです。 とにかくケチケチしてなかったのは確かです😁 スタエフ、卒業します!というタイトル、私も時々目にします。 繋がっている方では、今のところ、そんな風に宣言して辞める方はいないのですが、しばらく配信がない方はたくさんいますよね。 黙って卒業されていった方もたくさんいるのでしょう。 別れと出会いの季節、何か新しい事を..と一区切り付けられる方、多いと思いますが、それぞれの道、またどこかで出会える事を願って、そっと見送りたいと思います🌸
3月18日
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郎女(いらつめ+)/詩人・朗読者
コチッタ審議会…😂😁🤭 言葉の使い方、ホント難しいですよね。私もときどき思い違いをしてて恥ずかい思いをします…😓
3月23日
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kocchi-(コッチー)
もうね、この審議会メンバーの耳はほんと誤魔化せませんで、私はいつもビクビクでした! 毎日、○分○秒でコチッタあり、とレターが届くんですよ。 でも、ノーコチを五回連続達成できた時は、嬉しい事にクイーンの称号を頂きました。笑 でも、また振り出しに戻ってます🤣 ってかどんだけコチッタの私?ですね。
3月24日
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あおまる🔵
こんばんはコッチーさん この賢治さんの詩が 後輩に託したい思いなのでしょうか? なんというか、、初見の私には 1人の愛する人への別れの様に感じました。頓珍漢な感想でごめんなさい、何だか男生徒への愛が見え隠れする様な、、 その淋しさを音にするのだ。って 俺はお前を離さんぞ的に思えてしまいました。 ちゃんと遠野物語を読んでみます🙇‍♀️
3月17日
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kocchi-(コッチー)
あおまるさん、貴重な初見感想ありがとうございます! あおまるさんのその感想、あながち外れていないかもしれません。 賢治さんって、気に入った方がいたら、同性問わずものすごく愛されるんです。 そこに恋愛感情的なものがあったかどうかはわかりませんが、学生時代も親友の方に対しての想いが爆発してて、すごいな….と私も思う節があります。 妹のトシさんに対してもそうですね。 遠野物語、青空文庫で読めますが、私は『子ども遠野物語』などで読んだ方が物語的で頭に入ってきやすいです😁
3月18日
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あおまる🔵
誰もが知る銀河鉄道の夜でも親友への思いが溢れていますね 『子ども遠野物語』ですね そちらと読み比べてみます✨
3月18日
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kocchi-(コッチー)
そうなんですよー。 親友の保阪さん、妹のトシさん、賢治さん自身の理想、カムパネルラには、色んなものが投影されている気がします。
3月18日
ポポー
コッチーさん、こんばんは🦉 私は遠野と聴いただけで、もうソワソワと落ち着かなくなります🧐 何年か前、久しぶりに遠野を訪ねた時に遠野伝承館というところに行きまして、その中に佐々木喜善記念館がありました。 宮沢賢治との交流についても書いてありました。 「座敷童子のはなし」は佐々木喜善から聴いた話から賢治が書いたものですね。好きなんです。この作品は特に! 民話は語り継ぐもの。朗読の原点だと思っています📖 興味深いお話、ありがとうございます🤗
3月17日
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kocchi-(コッチー)
ポポーさん、こんばんは🦉 そう!ポポーさんが、伝承館に賢治さんの展示もあった、と教えてくださったので、私も昨年訪れたのですよー😆 遠野はほんとに面白い地ですよね。 『座敷童子のはなし』は、私が持っている図録によると、賢治さんが雑誌に寄稿されていたのを佐々木喜善さんが知って、座敷童子研究の為に参考にしたいとお手紙を送り、そこからお二人の交流が始まった、と紹介されていました。 それで、わざわざ賢治さん、あの物語を原稿に書き起こして、喜善さんに送っていらっしゃいました! その時の賢治さんのお手紙が掲載されていたのですが、喜善さんに対して『透明な尊敬をお送りします』と書かれていたのですよ✨ よくないですか!この表現! 透明な尊敬、これから私も使っていこうと思います😂 読み聞かせ、語り、朗読の原点ですね、ほんとに。 また、遠野で語り部さんのお話聴きたいです。 どんと晴れ〜‼️
3月18日
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ヤシロうさぎ
風の又三郎=遠野説、面白いです! うちの娘はまだ、卒業では ありませんが、 今日は私の住む街では 卒業式が多かったようで、 着飾った親御さん連れがたくさん 歩いていました、 よい季節ですね🌸
3月17日
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kocchi-(コッチー)
風の又三郎の舞台って、いくつかあるんですけど、今回の書簡を読んで、遠野の小学校は、かなり物語の描写に影響を与えているに違いないと思いました! 今度は又三郎片手に、遠野の小学校を訪問してみるかー!などと考えています🤭 うちの息子は来年高校卒業で、多分進学すると思うので、社会に出るのはもう少し先ですが、この先ずっと、今の彼の明るさを失わないで欲しいなぁ、と願います。 別れと出会いが交差する春、嬉しさと切なさが入り混じって、なんとも言えない季節ですね🌸
3月18日
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