慶応義塾大学病院 パーキンソン病センター
パーキンソン病について
About Parkinson's Disease
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■AI要約(誤字はご勘弁ください)
### 「心身健康ラジオ」要約:パーキンソン病の基礎知識(前編)
今回の放送は、4月11日の「世界パーキンソンデー」にちなみ、内科医の視点からパーキンソン病の歴史、メカニズム、そして特徴的な症状について解説する内容です。
#### 1. パーキンソン病の歴史とシンボル
* **世界パーキンソンデーの由来**: 1817年に初めてこの病気を報告したイギリスの外科医、ジェームズ・パーキンソン医師の誕生日(1755年4月11日)に由来しています。200年以上も前から認識されていた病気であるという点は驚きです。
* **シンボルマーク**: 赤いチューリップがシンボルです。これはパーキンソン博士がこの花を好んでいたことにちなんで制定されました。
#### 2. 発症のメカニズムと社会的な現状
* **脳内の変化**: 中脳の「黒質」にあるドパミン神経細胞が減少し、運動の調節をスムーズにする神経伝達物質「ドパミン」が不足することで発症します。ドパミンは一般に「幸せホルモン」として知られますが、運動調節(錐体外路系)においても極めて重要な役割を果たしています。
* **患者数の推移**: アルツハイマー型認知症に次いで頻度の高い神経変性疾患です。日本では2020年時点で約29万人の患者が報告されており、高齢化に伴い世界的に急増していることから「パーキンソン・パンデミック」という言葉も使われています。
* **身近な疾患**: 65歳以上では100人に1人が罹患するとされており、専門の脳神経内科だけでなく、プライマリ・ケア(かかりつけ医)の現場でも遭遇する機会が非常に多い疾患です。
#### 3. 代表的な「4大運動症状」
パーキンソン病の診断において重要な指標となる、4つの特徴的な運動症状があります。
1. **振戦(ふるえ)**: じっとしている時に手足がふるえる「安静時振戦」が特徴です。通常、左右どちらか一方に強く現れる傾向があります。
2. **筋強剛(筋固縮)**: 筋肉がこわばり、スムーズに動かせなくなります。関節を動かした際にカクカクとした抵抗を感じる「歯車様強剛」が見られます。
3. **無動・運動緩慢**: 動きが遅くなる、歩幅が狭くなる(小刻み歩行)、表情が乏しくなる(仮面様顔貌)といった症状を指します。
4. **姿勢保持障害**: 体のバランスを保つ反射が障害され、転倒しやすくなる症状です。
#### 4. 非運動症状と診療上の課題
* **多様な症状**: 運動障害だけでなく、精神症状、睡眠障害(レム睡眠行動異常症)、自律神経障害などが現れ、これらが生活の質(QOL)に大きく影響します。
* **投薬の難しさ**: 特に精神症状への対応は複雑です。精神疾患で使われる「抗精神病薬」の中にはドパミンを抑える作用を持つものがあり、それを使用するとパーキンソン症状(薬剤性パーキンソニズム)を悪化させてしまうため、薬の選択には細心の注意を要します。
今回の放送は、病気の概要と症状の解説で締めくくられました。診断方法や検査、具体的な治療薬については、次回の放送で詳しく語られる予定です。