前回は、前橋エッセイ
『前橋には、なにもない……と思っていた』
の広報としてお話ししました。
今回は、その一歩奥にある
「なぜ僕がこのエッセイを書こうと思ったのか」
について話しています。
前橋の歴史を書いた本はあります。
上州気質を語る本もあります。
けれど、僕が考えたかったのは、
歴史事実そのものではなく、
その土地に暮らす人たちの感覚や気質が、
どのように育まれてきたのか、ということでした。
高崎、桐生、沼田とは違う、前橋らしさ。
赤城山、利根川、広瀬川、前橋台地。
そこに暮らしてきた人たちが、
土地の条件を読み、暮らしを組み立ててきた力。
それは、いまの僕たちが誇りにできる
「地域DNA」のようなものではないか。
そんな問いから、このエッセイは始まりました。
前橋には本当に何もないのか。
それとも、見ようとしていなかっただけなのか。
今回は、そんな問いをめぐる10分間です。