0LifeStyleラジオは、0LifeStyleメディアのコラム
「磐長姫命の物語を問い直す──八ヶ岳は、なぜ静かに残るのか」 を解説します。
元記事:
磐長姫命の物語を問い直す──八ヶ岳は、なぜ静かに残るのか
https://media.0life.style/toinaosu/iwanagahime-yatsugatake-myth/
富士見町から南を向くと、
晴れた日には富士山が見えます。
遠く、白く、
完璧な三角形で、
そこにある。
私たちは、
すでに「美しい」と知っているものを、
確かめるように見ているのかもしれません。
けれど、
そこで振り返ると、
北側には八ヶ岳が広がっています。
赤岳、権現岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳。
複数の峰が連なり、
ひとつの完成された形には収まらない山。
整っていない。
終わっていない。
けれど、静かに残っている。
今回のラジオでは、
なぜ磐長姫命は「選ばれなかった神」として語られるのか
富士山と八ヶ岳に重なる、木花咲耶姫命と磐長姫命の対比
権現岳の石祠が、なぜ富士山の方向を向いているのか
花の時間と、岩の時間の違い
美しさで選ばれなかったものが、なぜ消えずに残るのか
そんな問いを辿りながら、
八ヶ岳という山に残された
**「選ばれなかったものの時間」**を読み解いていきます。
美しいものは、
すぐに見つけられます。
咲くもの。
輝くもの。
完成されたもの。
けれど、
咲かず、
散らず、
目立たず、
ただ在り続けるものもある。
磐長姫命の「磐」は、岩。
岩は語らない。
主張しない。
けれど、人の時間よりも長く残る。
八ヶ岳は、
富士山のように一目で完成された美を示す山ではありません。
見る角度で形を変え、
天気で表情を変え、
近づくほど終わりが見えなくなる。
だからこそ、
そこには「残るもの」の価値が
静かに宿っているのかもしれません。
選ばれなかったものは、
消えたわけではない。
語られにくいものも、
見過ごされてきたものも、
長い時間の中で、
別の残り方をしている。
八ヶ岳を見るとき、
私たちは問われているのかもしれません。
美しさだけを、
価値の基準にしていないか。
そして、
静かに残るものを、
ちゃんと見ているか。
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