0LifeStyleラジオは、0LifeStyleメディアのコラム
「輪をくぐる──草が、季節の境界になる日」を解説します。
元記事:
輪をくぐる──草が、季節の境界になる日
https://media.0life.style/manabu/chinowa-nagoshi-summer-solstice/
六月の終わり。
神社の参道に、
大きな輪が現れます。
草を束ねて作られた輪。
その前に立つと、
ふと足が止まる。
なぜ草なのか。
なぜ輪なのか。
なぜ、人はそれをくぐるのか。
夏越の大祓。
全国の神社で受け継がれてきた、
半年ごとの節目の行事です。
今回のラジオでは、
なぜ六月の終わりに祓いを行うのか
茅の輪が「くぐる装置」になった理由
草と人の暮らしが結びついていた時代の記憶
霧ヶ峰の草原と「茅野」という地名が伝える風土
夏至から夏越へ続く、季節の折り返しの感覚
そんな問いを辿りながら、
茅の輪という文化に残された
「身体で季節を越える知恵」
を読み解いていきます。
一年の終わりには、
多くの人が立ち止まります。
けれど、
一年の真ん中で立ち止まることは、
意外と少ない。
昔の人は、
六月と十二月に区切りを設け、
積もったものを手放しながら暮らしていました。
それは、
罪を裁くための儀式というよりも、
暮らしの定期点検。
疲れや迷い、
言葉にならない重さを、
一度降ろすための時間だったのかもしれません。
輪をくぐっても、
問題は消えません。
昨日の悩みは、
明日も残っています。
それでも人は、
何百年もこの行為を続けてきました。
身体で境界を越えることで、
時間を動かすために。
草の匂いのする輪をくぐり、
少しだけ立ち止まる。
その小さな違いが、
次の半年へ向かう力になっていたのかもしれません。
夏至が過ぎ、
光がゆっくり傾き始める頃。
諏訪の神社には、
今年も茅の輪が立ちます。
そして人は、
草の輪をくぐりながら、
季節と自分を結び直していきます。
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