【ひとつはちすに】特設ページ
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こんにちは。盛典です。前回に引き続き、制作している作品『ひとつはちすに』の話なんですけれども今回は小宰相という女性について、少しお話ししたいと思います。
小宰相は上西門院(鳥羽天皇の皇女)に仕えていました。『平家物語』のなかでは、宮中一の美人として語られています。のちに夫となる平通盛は、彼女を一目見て心を奪われまして、恋文を送り続けるんですけれども、小宰相慎み深いといいますか、すぐに応えないんですね、その期間三年。慎みが深すぎるのかもしれません。上西門院のきっかけによって二人はようやく結ばれます。思いを寄せてから長い時間がかかりました。
やがて平家一門は都を追われて、各地を転々としますが、小宰相は通盛とともに居まして、一の谷の合戦の頃小宰相は通盛の子供を身ごもっていました。ですが通盛が戦で討たれてしまいました。亡き夫を思いながら残された人生を送る。小宰相は、その道を選びません。子どもを見るたびに通盛を思い出して、夫のいない世界を生き続けるという苦しみに、自分は耐えられないと。
彼女が願ったのは、来世で通盛と同じはちすの上に生まれることでした。作品名を『ひとつはちすに』としていますけれど、この願いから取っています。小宰相は絶望の中で自分の愛のかたちを信じぬいて、海に向かって行ったのではないかと私は思っています。
さて『ひとつはちすに』という作品の中では、小宰相の心情を朗読で、海へ向かう場面は平家琵琶・平曲の『小宰相』で語っています。この先は、ぜひ作品で聴いていただければと思います。
詳しい内容は、概要欄に掲載した盛典のウェブサイトからご覧いただけます。今日も最後までお聴きいただき、ありがとうございました。盛典でした。