肝臓病の理解のために
日本肝臓学会
https://www.jsh.or.jp/lib/files/citizens/booklet/understanding_liver_disease.pdf
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■AI要約(誤字はご勘弁ください)
## 7月28日「世界肝炎デー・日本肝炎デー」と肝臓病の基本
7月28日は、B型肝炎ウイルスの発見やワクチン開発に貢献したバルーク・ブランバーグ博士の誕生日にちなみ、「世界肝炎デー」および「日本肝炎デー」に制定されています。厚生労働省が定める「肝臓週間(7月27日からの1週間)」に合わせ、日本肝臓学会の資料『肝臓病の理解のために』から、慢性肝炎と肝硬変の基礎知識を解説します。
### 1. 肝臓の役割と特徴
肝臓は右肋骨の下(みぞおちから右脇腹付近)に位置する1kg以上の大きな臓器です。体内の「化学工場」として、解毒、各種物質の合成、排泄など多彩な機能を担っています。症状が出にくいため「沈黙の臓器」と呼ばれますが、他臓器と異なり優れた再生能力を持っています。
### 2. 慢性肝炎と肝硬変のメカニズム
肝臓に持続的な炎症が起きる状態を「慢性肝炎」と呼びます。炎症が長期間続くと、破壊された組織に繊維成分が沈着して肝臓自体が硬くなる「肝硬変」へ進行し、さらに肝臓がん(肝がん)を発症するリスクが高まります。
### 3. 主な原因
慢性肝炎や肝硬変の原因は以下の通りです。
* **肝炎ウイルス:** 全体の半数以上を占め、特にC型肝炎ウイルスが約5割を占めます。
* **アルコール:** 飲酒による影響が約2割を占めます。
* **その他:** 脂肪肝(NASH等)や自己免疫性の影響などがあります。
### 4. 診断と治療のポイント
* **検査の重要性:** 原因の過半数を占める肝炎ウイルス感染の有無は、一般的な血液検査で確認できます。早期発見のためにまずは採血検査を受けることが極めて重要です。
* **治療の進歩:** 特にウイルスの治療法は近年大きく進歩しており、感染が判明した場合は早期に適切な治療を開始することが求められます。
* **進行と症状:** 初期段階の肝硬変(代償性肝硬変)は慢性肝炎と同様に自覚症状がほとんどありません。しかし、進行して非代償性になると様々な症状が出現し、一度進行すると元の状態に戻すことは困難になります。
### 5. 日常生活の注意点
* **禁酒・節酒:** ウイルス性慢性肝炎の患者であっても、飲酒により肝がんの発症率が高まるため、お酒は控えるべきです。
* **食事管理:** 特定の食品に偏らずバランスの良い食事を心がけることが基本です。(※鉄分が肝臓に溜まる稀な疾患を除き、極端な食事制限は必要ありません。)
気になる症状や不安がある場合は、自己判断せず主治医へ相談することが推奨されます。