藤井柊太 歌集『パースペクティブ』
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夢の中でサングラスかけていたお母さん 晴れていたので職を探した 24
元日のコンビニで働く店員の員という字に誰もが似ている 23
街灯のともる瞬間とびたったハトの純度は高いのだろう 26
サイゼリヤのなくなる街で笑いあう青いジャージを着た子供たち 37
家燃える時はあそこに仕舞ってるマッチも燃えるのだろう激しく 42
パレットに空や海にはなってない青い絵の具の固まりがある 51
庭のない家に育てば庭を見て土地だと思う 土地に降る雨 57
わたしが死んだら夢はどこへ行くあの町はあの河川敷は鉄道は 太陽 59
アザラシが水の中では犬みたくラブを表現して示唆に富む 97
サンプルの蟹と苺はあざやかに終わりゆく国 とても小さな 115
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10首選には入らなかった4首
鉄橋をしずかに渡るそれだけで始発電車を愛してしまう 31
恋愛をしている間に死んでいた夢 その中では見えていた水底 33
プルキンエ現象 青い天井にやばい思想をぼそぼそ話す 52
新しいものほど深い地下鉄は破綻してゆく制度のようで 62
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メリーゴーラウンドの光で終わる小説の中のモブだよ、しかも気さくな
これが好きな人は(それはそれで)藤井柊太を好きすぎるだろう、という気はする
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コンセントの大きい穴にこころを開き小さい穴にこころを許す/斉藤斎藤『人の道、死ぬと町』
ローソンのバックヤードでくちづけをおぼえる子供たちによろしく/魚村晋太郎『バックヤード』
私が死んでしまえばわたくしの心の父はどうなるのだろう/山﨑方代『こおろぎ』
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ビリビリに破いた
ウォーターベッドのチラシ
爪先で歩く猫に何かしら愛を感じた
冷えたチキンスープ
人間だらけでも旅は続く
(BLANKEY JET CITY『プラネタリウム』)
https://music.apple.com/jp/album/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0/1475713237?i=1475713239